アサヒ再生ゴム 生産性、安全品質が向上 ブチル、練ゴム受注が増大

2019年12月09日

ゴムタイムス社

 九州唯一のタイヤマテリアルリサイクル企業であるアサヒ再生ゴム(佐賀県三養基郡みやき町、廣田知文社長)。19年12月期の上半期は、輸入再生ゴムの台頭が著しい中、前年同期並みの売上を辛うじて確保した。主力のタイヤ再生ゴムは、輸入品の攻勢や世界的な景気減速の兆候も相まって計画割れとなったが、ブチル再生ゴムの販売増や練りゴム受注の増大により、総売上は前年並みを確保することができた。

 タイヤ再生ゴムは、売上が前年比マイナスとなったが、2015年より拡売してきた高強力再生ゴムは、優れた物性が評価され品質を重視するタイヤメーカー等に採用が広がり、順調に販売を伸ばしている。

 ブチル再生ゴムは、売上が前年に比べ大幅にプラスとなった。建材メーカーを中心にオリンピック関連の需要が高まったことが最大の要因である。

粉末ゴム製品

粉末ゴム製品

 また、粉末ゴムについては、大幅な変動はないものの、タイヤメーカーおよびゴム加工メーカーからの需要が堅調に推移している。樹脂加工メーカーへの納品が新たに決まるなど、新規用途への拡大も進んでいる。

 その他のゴム製品では、ゴムコンパウンド事業において練り生地の安定品質が評価され、前年に比べ受注量が倍増した。

 同社では、品質マネジメントシステムを確立し、品質と生産性の向上により顧客満足度を高めることを品質方針としており、品質マネジメントシステムに

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