ゴム事業は営業損失に 昭和HDの4~9月期

2019年11月14日

ゴムタイムス社

 昭和ホールディングスの20年3月期第2四半期連結決算は、売上高が81億2298万円で前年同期比20・5%増、営業利益が1億4991万円で同82・8%減、経常損失が1億7051万円(前年同期は6億470万円の利益)、四半期純損失が1億7618万円(前年同期は9875万円の損失)となった。
 昨年10月に連結に加わった明日香食品の売上が増収に寄与し、他の事業の減収を補った。営業利益では、各事業での新たなビジネスモデルの構築、海外事業の開拓、人材育成などの先行投資的経費が増加傾向で、利益を押し下げた。経常利益については、スリランカの持分法適用関連会社で単発の会計的な調整を行ったことが減益要因となった。
 セグメントのうち、ゴム事業は、売上高が7億9744万円で同7・4%減、セグメント損失が6753万円(前年同期は5409万円の損失)。第2四半期に国内の機械設備向けのゴム部品とゴムライニング防食施工の受注が低調に推移し、減収減益となった。第3四半期以降は、ゴムライニング防食施工の大型現地工事を受注していることや、ゴム部品等の単価アップが実施されることから、回復の兆しが見えているとした。
 デジタルファイナンス事業は、売上高が41億8895万円で同13・8%減、セグメント利益は4億7790万円で同59・7%減。タイとカンボジアでの事業の構造改革により減収減益となった。
 スポーツ事業は、売上高が6億2278万円で同15・6%減、セグメント利益は6232万円で同33・6%減。ソフトテニスボールの販売が低調に推移した。
 通期の業績予想は公表していない。

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