ブローボトル事業を承継 クレハ 新会社への出資発表

2019年11月08日

ゴムタイムス社

 クレハは11月1日、共同印刷が設立した「共同クレハブローボトル」に同日付で出資し、ブローボトルの製造を行うと発表した。

 ブローボトルは内層にガスバリア性に優れたEVOH樹脂を使用し、内外層にオレフィン樹脂を用いた共押出中空成形法による食品用の多層プラスチック容器。優れたガスバリア性を有しているため、水分、酸素、二酸化炭素のガスを通しにくく、微生物や酸素による食品の変敗を防ぐとともに、保香性にも優れている。これらの特性を生かし、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、ドレッシング、油などの液体容器として利用されている。

同社は、機能製品事業をコアとする事業ポートフォリオへの変革を進めており、ブローボトル事業を共同印刷に承継させることで、共同印刷の生活・産業資材部門の製品群とのシナジーが発揮され、同社と共同印刷相互の事業の発展に寄与するとしている。

 7月24日に公表された「会社分割(簡易吸収分割)によるブローボトル事業の承継に関するお知らせ」の通り、同社はブローボトル事業を共同印刷に承継させる契約を締結。同社が製造・販売してきたブローボトルは、1日以降、製造は共同クレハブローボトルが、販売は共同印刷が行う。それぞれ同社から、ブローボトルの製造・販売に従事していた従業員が出向しサポートする。

 

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