シリコーン事業は増収増益 信越化学の4~9月期

2019年10月28日

ゴムタイムス社

 信越化学工業の2020年3月期第2四半期連結決算は、売上高が7865億4200万円で前年同期比0・7%減、営業利益が2105億3200万円で同0・6%増、経常利益が2182億2200万円で同0・5%増、四半期純利益が1650億2500万円で同3・9%増となった。

 セグメント別のうち、シリコーン事業は、汎用製品の価格下落の影響を受けたが、機能製品を中心に拡販を進め、出荷は堅調に推移。以上により、売上高は1147億8400万円で同0・8%増、営業利益は311億900万円で同7・1%増となった。

 半導体シリコン事業は、半導体デバイス市場に軟化の動きが見られたが、出荷水準の維持に努めた。結果、売上高は1965億3900万円で同4・9%増、営業利益が745億1600万円で同11・8%増となった。
 
 通期の連結業績予想は前回発表から修正はなく、売上高が1兆5500億円で前期比2・8%減、営業利益が4050億円で同0・3%増、経常利益が4180億円で同0・6%増、当期純利益が3140億円で同1・6%増を見込んでいる。

 なお、塩ビ・化成品事業は、米国のシンテック社で市況の影響があったものの、米国内の有利な原料事情を背景に、塩化ビニル、か性ソーダともに高水準の出荷を継続した。欧州拠点は底堅い出荷となった。国内拠点は、国内外向けともに販売量を伸ばした。 その結果、売上高は2531億9200万円で同3・3%減、営業利益は517億2200万円で同13・3%減だった。

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