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BASFが北欧企業に出資 廃プラ再利用を協業で推進

2019年10月21日

ゴムタイムス社

 BASFは10月18日、プラスチック廃棄物の熱分解および熱分解油の精製を専門とするノルウェーのクアンタフューエル社に2000万ユーロを出資し、プラスチック廃棄物のケミカルリサイクルを共同で推進すると発表した。

 この出資は、新株の引受および転換権付貸付を通じて行われる。両社は協業により、熱分解と精製の統合プロセスからなるクアンタフューエル社のケミカルリサイクル技術をさらに発展させ、化学品製造の原料として使用できるよう生産量を最大化することを目指す。また、クアンタフューエル社は、第2段階として、共同で開発した技術を他社にライセンス供与することも計画している。

 クアンタフューエル社は2019年第4四半期にデンマークのスキーベにて年間約1万6000tの生産能力をもつ熱分解・精製工場の操業開始を予定している。BASFは、投資契約の一環としてクアンタフューエル社のスキーベ工場での生産開始から最低4年間、この工場で生産される全ての熱分解油および精製された炭化水素を優先的に買い取ることができる権利を有する。

 BASFは買い取った二次原材料を ケムサイクリング・プロジェクトに活用し、一部の顧客とともにケミカルリサイクルされたプラスチックの市場を開拓していく。再生原料は、ルートヴィッヒスハーフェンにあるBASFの統合生産拠点において一部化石資源の代替として投入される。また、BASFは、デンマークのクアンタフューエル社の工場が本格稼働した段階で、プラスチック廃棄物をケミカルリサイクルして製造した製品を、一部の顧客向けに商業的な規模で供給することを目指す。さらに、両社は、供給量を商業規模で拡大するため、ケミカルリサイクルの一環として精製される炭化水素の生産設備を共同で建設することも目指している。

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