NPGを独で1万t能増 BASF 21・5万t体制に

2019年10月07日

ゴムタイムス社

 BASFは10月4日、ドイツのルートヴィッヒスハーフェンのフェアブント(統合生産拠点)にあるネオペンチルグリコール(NPG)工場の生産能力を年間1万t拡大すると発表した。これにより、同社はルートヴィッヒスハーフェン、アメリカのフリーポート、中国の南京および吉林の施設において、合計21万5000tのNPGの生産能力を保有することになる。

 同社は、現在南京でもNPGの生産能力の拡大を進めており、2020年以降、全世界での生産能力はさらに4万t増加する予定となっている。

 同社は、欧州、アジア、北米に生産拠点を有する世界有数のNPG製造会社。同社の中間体事業部門の有機酸・ジオール類のシニア・バイス・プレジデントのマイケル・ブリット氏は、「今回の生産拡大は、欧州のお客様の成長を継続的にサポートするという明確なコミットメントを示している」と述べている。

 NPGは、その高い安定性と熱安定性から、多くの用途、特に塗料やプラスチック用ポリエステルやアルキド樹脂の製造において評価されている。粉体塗料は、特に建設産業や、家電製品の塗料において成功を収めている。

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