バイオマス100を取得 DIC 可塑剤として初

2019年10月03日

ゴムタイムス社

 DICは10月1日、バイオベース原料で製造したバイオマス度100%のポリエステル系可塑剤を開発し、日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク(バイオマス度100%)」の認証を取得したと発表した。可塑剤としてこの認証を取得したのは初の事例となる。同製品は、現在サンプルワークを開始し、量産化に向けてスケールアップを行う予定となっている。

 可塑剤は、塩化ビニル樹脂(PVC)を中心とする熱可塑性樹脂に柔軟性を与えるとともに、最終製品の生産時に加工や成形をしやすくする添加剤で、柔軟なPVC製品中には数十%以上添加されていることもある。主な用途は、食品用ラップフィルム、食品工場やレストラン等で使用されるゴム手袋などの食品接触材料、自動車内装材、家電製品の電源ケーブル被覆材、衣類のテキスタイルインキなど多岐にわたる。

 同社が開発したバイオベース可塑剤「ポリサイザーW―1810―BIO」は、再生可能資源である植物を原料とすることから、低炭素社会の実現に貢献する。また、安全性についても、塩ビ食品衛生協議会が定めるJHP規格の確認証明書を取得しており、食品接触材料への使用が可能となる。加えて、ポリエステル系可塑剤の特長である柔軟性、耐久性の点においても従来製品と同等の性能を有している。

 同社グループは、中期経営計画「DIC111」において、サステナビリティや市場への貢献を追求する社会的価値と、企業の成長と収益性に寄与する経済的価値を両立し、ユニークで社会から信頼されるグローバル企業を目指すことを企業像としている。同社は、再生可能原料や天然由来原料を用いた製品を社会に提供することで、サステナブルな社会の実現に貢献するとしている。

 

この可塑剤の用途例

この可塑剤の用途例

 

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