フォーチュン誌がダウ選出 チェンジ・ザ・ワールドに

2019年08月27日

ゴムタイムス社

 ダウ日本は8月23日、ダウがフォーチュン誌の2019年度「チェンジ・ザ・ワールド・リスト」に選出されたと発表した。同リストは、利益を生む戦略や事業を通じて、社会または環境に重要なインパクトを与えた52社を選出するもの。同社は、持続可能なソリューションを推進する長年の取り組みの一環として実施した、プラスチックごみを削減するための再生プラスチックを用いた道路舗装の試験プログラムが評価され、52社中26位に選出された。

 同社のジム・フィッタリング会長兼CEOは「当社が再生プラスチックの新たな用途や市場を開発したことが評価され、光栄に思う。このようなソリューションの開発を通して、当社はプラスチックには設計から廃棄にかけて大きな価値があり、新たな方法で人や社会に貢献できることを証明している」と述べている。

 同社は、バリューチェーンパートナーと協働し、アジア、欧州、北米および南米において、再生プラスチックを用いて約100kmのアスファルト製道路を舗装した。このプロジェクトでは、同社の「エルバロイ」RETアスファルト改質技術も一部使用され、廃棄する代わりに約200t(5000万個の軟包装パウチに相当)のプラスチックが活用されている。多くの場合、ポリマーが改質された道路は、通常のアスファルトと比較し天候や車両による腐食に強く、危険な道路のくぼみを防ぎ、交通渋滞も防ぐことができる。

 同社は、「プラスチックごみには価値があり、新しい製品やエネルギーに転換することができる」と考えている。同社はプラスチック道路に加え、南米における主要なパートナーとともに、再生プラスチックを用いて建築材料を開発し、コロンビアで学校を建設するプロジェクトを推進している。同社はまた、ケミカルリサイクル技術をスケールアップし、再生プラスチックごみを原料に戻し、新製品を作る技術開発にも最先端で取り組んでいる。プラスチックごみをリユース、リサイクルそしてリパーパス(別のものに再利用)する新しいアイデアを創造することで、同社と同社のパートナーは、革新的な循環型経済のソリューションの開発を先導している。

 フォーチュン誌の「チェンジ・ザ・ワールド・リスト」は、測定可能な社会的インパクト、事業性、イノベーションの度合いおよび企業戦略との一致の度合いなどの指標を用いて評価する。

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