クレイトンポリマージャパン カリフレックス事業売却検討へ 水添ポリマー内需は堅調

2019年09月02日

ゴムタイムス社
中西社長

中西社長

 スチレンブロック共重合体(SBC)の世界的大手メーカーである米クレイトンコーポレーションの日本法人、クレイトンポリマージャパン(東京都港区、中西信輔社長)。米クレイトンコーポレーションの2019年第2四半期は、EBITDAが1億210万ドルで前年同期比3・4%減となった。ポリマー事業は、EBITDAが6020万ドルで同12・4%減。中国の景気減速が響き、今年第1四半期から中国を中心としたアジア市場で販売数量が落ち込んだ。水添HSBCのSEBSで特に影響が大きく、自動車や電気・電子など用途全般で販売が減少した。また、アスファルト改質剤向けが9割を占めるSBSは、欧米の天候不順の影響で春先から販売が伸び悩んだ。これに対し、梱包用テープや紙おむつなどに用いられるSISは、グローバルで競争が激化しているが、同社の販売は安定している。一方、パインケミカル事業は、中国の影響も少なく、EBITDAが同13%増と順調だった。

 こうした中、同社グループでは、手術用手袋や避妊具などで需要が広がるIRとIRラテックスの「カリフレックス」事業について、事業売却を含む戦略的オプションの検討を開始し、実行に向けた作業を進めている。これは、カリフレックス事業のスペシャリテ

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