ゴム・ビニール手袋特集 三興化学工業 ブラスト用手袋の拡販に力 手術用は合成ゴム製への切替え進める

2019年06月14日

ゴムタイムス社

 手術用手袋や工業用手袋を中心に、高品質な製品を提供する三興化学工業(広島県大竹市、望戸清彦社長)の昨年度(18年度)業績は増収増益となった。

 手術用手袋では、天然ゴムのパウダーフリータイプや、合成ゴムの「サンコーシルキーフィットゼロ」「サンコーシルキーフィットコリウム」などシルキーフィットシリーズの販売が伸びている。天然ゴムのパウダー付き手袋が昨年12月末で供給停止になったが、同社は数年前からこの動きに先駆けて対応する形で、天然ゴムパウダーフリータイプや合成ゴム手袋への切り替えを促してきた。その結果、昨年後半あたりからシルキーフィットシリーズへ切り替えが徐々に進み、売り上げの増加に貢献した。

 一方、工業用手袋では、東京五輪関連やホテルの改修工事に加え、ハイブリッド車種の増加によるバッテリー需要の増大などで、電気用手袋「エレテックスシリーズ」が好調。「工事用手袋の販売数量は前期比約1・5倍に伸びた」(同社)。

 今年度(19年度)は、手術用手袋では「シルキーフィットシリーズ」の

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