TOYOTIREが啓発活動 道の駅でタイヤ点検実施

2019年04月09日

ゴムタイムス社
点検員に激励の言葉を送る清水社長

点検員に激励の言葉を送る清水社長

 TOYOTIREは「タイヤの日」に合わせた活動として、4月7日に「道の駅・神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」で、タイヤ安全啓発活動を行った。
 安全啓発活動には、清水隆史社長を始め、同社幹部や従業員が参加し、道の駅を訪れた車両に無料のタイヤ点検などを実施した。
 駐車スペースの一角に設けられた同社のタイヤ点検エリアでは、スタッフがタイヤの外観にキズやヒビがないかどうか、タイヤの溝が少なくなっていないか(残溝の確認)、偏摩耗していないかどうかを確認した上で、最後は空気圧が適正に保たれているかどうかを機器を使って測定した。

 清水社長は、昨年JATMAが実施した調査では全体25%の乗用車で、タイヤの空気圧不足が発生していると紹介し、「空気圧不足のタイヤは燃費悪化だけでなく、タイヤ損傷の原因につながる。当社は国内で唯一、タイヤという言葉を社名に掲げるメーカーですので、安全啓発活動は当社の使命、責務だと考えている。タイヤを安全に安心して使用できるように、日常点検、管理の重要性を訴求していきたい」と点検員に激励の言葉を送った。

ドライブシミュレーターに搭乗する清水社長

ドライブシミュレーターに搭乗する清水社長

 同会場では「ドライブシミュレーター」を用いたタイヤ安全啓発活動も行った。

  清水社長は「整備不良のタイヤで運転するとどんな走行になるのか体感してもらうために、ドライビングソフトを独自に開発した。一般の人にも関心を持ってもらえるようなこうした働きかけのアイデアを具現化できたことは大変面白い試みだと思う」と導入の経緯などについて説明した。

 

雨天時の新品タイヤでのシミュレーション素行画面

雨天時の新品タイヤでのシミュレーション素行画面

 ドライブシミュレーターは、実車に近いハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルはもとより、運転席から見える景色を映すモニターや走行音などを出すためのスピーカー、車両の揺れを再現するための揺動機構などを備えている。

 

バーストの疑似体験も可能

バーストの疑似体験も可能

 同社が独自にソフト開発したコンピューター制御により、タイヤの摩耗度による雨天時の制動距離の違いやハイドロプレーニング現象の発生、空気圧の違いによる操縦安定性の違いをドライバーに体感してもらうことで、タイヤ点検の重要性を啓発する。
 清水社長はシミュレーターに搭乗した感想について 「雨天時は特にハンドリングが難しく、制動距離にも差が出ており、臨場感を持って、違いを体感することができた。口頭で伝えるよりも、実際に体験することで、啓発活動の効果も高いと感じた」と述べた。
 今後については「できるだけ様々な所で安全啓発活動を行い、道の駅、イオンモールなどにシミュレーターを設置し、更なる啓蒙活動を継続していきたい」と話した。

ドライブシミュレーターは大型のトレーラーに設置されている

ドライブシミュレーターは大型のトレーラーに設置されている

 シュミレーターの体験項目は、①雨天時の新品・摩耗タイヤの制動距離比較、②空気圧の差異での操縦安定性比較、③ハイドロプレーニング現象の疑似体験、④雨天時の新品・摩耗タイヤのコーナリング性能比較の4項目。コーナリング性能比較のコース最後には、タイヤバーストの疑似体験をすることもできる。

 

残ミゾを計測する清水社長

残ミゾを計測する清水社長

 運転免許を所持している18才以上が、搭乗の対象者となるが、子供向けにキッズスペースも設けられているため、家族で楽しめる工夫がされていた。
また、同社ブースでは、「キズ・ヒビ」や「偏摩耗のあるタイヤ」、「残ミゾが少ないタイヤ」のサンプルを置き、安全点検の重要性をドライバーにアピールしていた。

キズ・ヒビが入ったタイヤを展示し、定期的な点検を訴求した

キズ・ヒビが入ったタイヤを展示し、定期的な点検を訴求した

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