「テペックス」中心に紹介 ランクセス、仏JEC展で

2019年03月20日

ゴムタイムス社

 ランクセスグループ傘下のボンドラミネーツ社(本社:ドイツ・ブリーロン)は、フランスのパリで3月12日から14日に開催された世界最大のコンポジット展示会「JEC World 2019」において、連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシート「テペックス」の大量生産における新用途を中心に紹介したと発表した。

 同社の「テペックス」は、特に軽量化部品の大量生産において定着している数少ないコンポジット素材の1つ。「テペックス」の需要は、主に自動車産業とIT産業が高く、同社では現在ブリーロン拠点(ドイツ)で、この構造素材の製造施設を大幅に増強している。

 自動車の軽量化デザインにおける「テペックス」の新たな用途は、ドイツの中型自動車向けのドアモジュールキャリアや米国市場向けSUV(スポーツ用多目的車)のフロントエンドキャリア、高級車向けの後部座席などがある。

 一方、IT産業における「テペックス」の代表的な用途としては、ノートパソコンやタブレット、スマートフォンなどのカバーがある。これらは一般的にハイブリッド成形法で作られている。この方法は半仕上げコンポジット製品が射出成形機で形成され、その後射出成形によって、補強リブ、ガイドチャンネル、スナップフィットなどの機能が追加される。

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