日本触媒 12年の爆発事故で有罪判決

2018年07月23日

ゴムタイムス社

 日本触媒は7月19日、6年前に発生した同社姫路製造所の爆発・火災事故の裁判で、神戸地裁が同日、同社と同社従業員3人に対し有罪判決を言い渡したと発表した。

 この事故は、2012年9月29日、同社姫路製造所でアクリル酸を貯蔵するタンクが爆発し、消防隊員1人が死亡、作業員ら36人がけがをしたもの。

 判決は、労働安全衛生法違反の罪に問われた同社が罰金50万円、業務上過失致死傷と労働安全衛生法違反の罪に問われた従業員1人が禁固2年、執行猶予3年、業務上過失致死傷の罪に問われた従業員1人が禁固1年6ヵ月、執行猶予3年、業務上過失致死傷の罪に問われた従業員1人が禁固8ヵ月、執行猶予3年。

 同社は「出動中に被災され亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げ、ご遺族様に対し心よりのお詫びとお悔みを申し上げます。また、負傷された方々、近隣の皆様、関係各位に多大なご迷惑をお掛けしましたことに対し、改めまして深くお詫び申し上げます。今回の判決を厳粛に受け止め、安全が生産に優先するという社是のもと、二度とこのような事故を起こさぬよう現在実施している再発防止策を徹底し、安全文化の醸成に努め、社会からより一層信頼される化学会社を目指して参ります」とコメントした。

 

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