ミシュラン決算 18年1~3月期 売上高は1・4%増加

2018年05月28日

ゴムタイムス社

 仏ミシュランはこのほど、2018年第1四半期決算を発表し、売上高は52億ユーロ(為替レート変動の影響を除外)で前年同期比1・4%増となった。

 18年第1四半期は、世界全体の直需市場および市販市場の乗用車・ライトトラック用タイヤの販売本数は地域ごとで需要の差が大きく、若干低下した。

 乗用車・ライトトラック用タイヤについては、直需市場では中国は自動車メーカーの在庫削減の影響などで2%減となったのに対し、南米では好調な経済環境下で販売は12%増と引き続き増加した。
 市販市場では、アジア市場(インドを除く)は前年度第1四半期後半に値上げが行われる前の需要が高かったことから、2%減少した。

 トラック用タイヤ(ラジアルタイヤおよびバイアスタイヤ)では、直需市場の需要は堅調(5%増)となったものの、市販用は伸び悩んでおり、直需と市販用を合わせた総販売本数では若干の減少した。
 直需市場では、ヨーロッパは西欧は需要が引き続き伸長したものの、東欧は減少した。北米市場では、活発な貨物需要などで20%の増加となっている。南米も景気拡大やトラック輸出がけん引し、需要回復が続いている。

 また、鉱山・建機用タイヤを始め、農機用タイヤ、二輪車用タイヤなどの特殊タイヤに関しては、鉱山・建機用は、インフラおよび砕石向けで直需・市販とも好調な経済環境にけん引され急上昇した。
 農機用タイヤでは直需市場は農機メーカーによる持続的需要に支えられ、4半期連続の増加となっている。

 航空機用タイヤは商用機セグメントの需要は、旅客輸送の増加に伴って販売は引き続き伸長した。

 2018年度の見通しは、需要は乗用車・ライトトラック用タイヤ市場ではやや増加し、トラック用タイヤ市場は横ばい、鉱山用タイヤ市場は堅調な成長が持続すると見込んでいる。
 販売量は前年度の好調な数値と比べても、「よりお客様に寄り添う」組織、さらに新商品を発売することにより、さらに増加することを見込んでいる。

 

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