ニットー 東京オートサロン2018でプレスカンファレンス開催

2018年01月15日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業子会社のニットーは1月12日、幕張メッセで開催された東京オートサロン2018においてプレスカンファレンスを行い、水谷友重常務執行役員(ニットーUSA会長兼CEO)が米国に拠点を置くニットータイヤの活動状況を紹介した。

 水谷常務は冒頭、日本生まれ米国育ちのニットータイヤは、米国のクルマ好きに注力した活動を行っていると述べ、ニットータイヤは、タイヤは嗜好品であるとの考えの下、ブランド展開を図っている。その上で、ニットータイヤを支えているのは、同社の革新的なタイヤ生産工法「アドバンスドタイヤオペレーションモデル(A.T.O.M.)」にあると説明した。

 ATOMは従来工法に比べて、ユニフォミティやバランスが向上、サイドデザインの自由度が向上、さらにラジアル構造により耐久性・摩耗寿命が向上している。

 また、ATOMで作られたオフロード向けの「マッドグラップラー」は、サイドウォールに恐竜の皮膚を思わせるようなデザインを施しており、これが米国のオフロードユーザーに大きな支持を集めているという。

 また、ニットータイヤの強さの証として、米国で開かれた世界一過酷なオフロードレース「キングオブハマーズ」では、昨年は1位から6位までをニットータイヤが独占。こうしたオフロードレースでの実績を基に、同社商品はオフロードユーザーから高く評価されていることも強調した。

 また、乗用車向けでは、独自のコンピュータシュミレーション技術を駆使し、革新的なデザインを実現したINVO(インヴォ)を紹介。斬新なトレッドパターンとコンフォート性能を両立させた同社のフラッグシップタイヤとなるインヴォは、米国で2006年11月の発売以来好評を博しており、昨年11月からは日本国内販売を開始している。

 水谷常務は今後もATOM工法の特長である小ロットでフレキシブルな生産を武器に、様々なインチニーズにも対応していくことをアピールしていた。

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