日本グッドイヤー 「エフィシエントグリップ」2新製品を発表

2018年01月15日

ゴムタイムス社

 日本グッドイヤーの金原雄次郎社長は1月12日、千葉市の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2018」の同社ブースでプレスカンファレンスを行い、2月1日に発売する新製品を発表した。

金原社長

 金原社長は新製品の発表に先立ち、市場動向を紹介し、世界的な傾向と同様、日本でもSUVの販売が伸びており、今後もその傾向が続いていくとの見方を示した。

 また、新車装着タイヤで17インチ以上の大口径タイヤの構成比率が高まっていくとも見ており、こうした市場のトレンドを踏まえ、新製品は大口径を主体にSUV用と乗用車用を発売することになったと説明した。

 SUV用は「エフィシエントグリップ・パフォーマンスSUV」。既存の「エフィシエントグリップSUV・HP01」の上位に位置するハイグレードなラグジュアリアスなタイヤである。

エフィシエントグリップ・パフォーマンスSUV

 静粛性やハンドリング性能を高めるとともに、ドライ・ウェットのブレーキ性能も向上させた。

 アジア・太平洋市場をターゲットに、ルクセンブルク・イノベーションセンターで開発され、全25サイズで展開する。

 一方、セダン・ワゴン車向けの乗用車用は「エフィシエントグリップ・コンフォート」で「イーグルLS・EXE」の後継製品となる。

 走りの象徴であるイーグル・ブランドからプロダクトブランドを見直し、高いコンフォート性能を特徴とするエフィシエントグリップ・ブランドとして上市することにした。

エフィシエントグリップ・コンフォート

 パターンノイズやロードノイズといったノイズを低減して静粛性を向上させたのに加え、乗り心地性・低燃費性能も高め、全51サイズで低燃費ラベリング制度のAAを取得した。

 金原社長は新製品について、SUV用は全て17インチ以上、乗用車用も51サイズのうち34サイズが17インチ以上であることを紹介し「性能だけでなく、より多くのラグジュラアリーセダン・SUVの顧客ニーズに応えていきたい」と述べた。

 エフィシェントグリップは、世界的な環境意識の高まりを背景に2000年代に開発されたコンフォートタイヤのブランド。「効率よくグリップする」の意味で、相反する2つの性能である転がり抵抗とグリップ性能を両立させている。

 国内では14年にハイパフォーマンスタイヤとして「エフィシェントグリップ・パフォーマンス」を上市。15年にはスタンダードゾーンに「エフィシェントグリップ・エコEG01」「エフィシェントグリップSUV・HP01」を投入した。

 新製品が新たに加わることで「提案できる性能とサイズに厚みができ、より幅広い顧客にエフィシェントグリップの提案ができる」との考えを金原社長は示した。

 また、新製品の発売に合わせ2月5日から新しいTVCMを放映することも発表し、ブースのモニターで紹介した。

フォトセッションに応じる金原社長(中央右)とグッドイヤーのジェナー・パウエル・アジア地区消費財タイヤプロダクトディレクター

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