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「国際プラスチックフェア2017」 ゴム・樹脂各社が高機能製品・技術力をPR

2017年10月30日

ゴムタイムス社

 3年に1度開かれるアジア最大規模のゴム・プラスチックの総合展「国際プラスチックフェア(IPFジャパン2017」が10月24日~28日の5日間、千葉の幕張メッセで開催された。9回目を迎えた今回は778社・団体が出展。海外からの来場者も多く、4万3676人を集めた同展は盛況のうちに閉幕した。
 
 IPFは「プラスチック&ゴム試作・加工・製造受託展」「プラスチック成形機・成型関連システム展」「ゴム原料・成型システム展」など9つの展示会で構成される、プラスチック・ゴムの成形に関する「専門展示会の集合体」である。

 今回のテーマは「プラスチック・ゴムからの提案 素材間競争に勝つ!」で、各企業が新機種や新技術をPRした。本紙では機械・試験機メーカーや成形・加工メーカーを中心に紹介する。

プラスチック&ゴム試作・加工・製造受託展
◇墨東ゴム工業会
 右川ゴム製造所、オーディオゴム・テクニカル、金星ゴム工業、霜田ゴム工業、ホッティーポリマーの会員企業5社が出展し、主要製品や技術を紹介した。
 墨東ゴム工業会の堀田秀敏会長は「当会は様々な親睦行事を通じ、それぞれの会員企業の技術向上や健全な発展に力を注いでいる。また、会員企業はそれぞれ得意とする製品や技術を持っており、IPFではこうした製品や技術を紹介している。IPFへは初出展になるが、今後も会員各社の製品や技術を発信するような機会を増やし、会員企業の発展につなげていきたい」と述べた。

◇ホッティーポリマー
 「ホットな技術・情報で、最適なソリューション」をテーマに、ERスポンジと同等の性能を持った特殊樹脂発泡品のHPスポンジや開発中の新製品などを来場者に訴求した。
 HPスポンジは、エラストマーを同社独自の配合技術で特殊発泡させたもの。用途は幅広く多岐にわたるが、今までの樹脂発泡のへたりが軽減されることで建築材料などに適しているという。
 また、独自配合で製作した3Dプリンター(FDM)用フレキシブルフィラメント「HPフィラメント」の成形実演などを行った。

◇モリテック
 同社が強みとする「金型なしでゴム加工品を1個から製作」をブース全面でPRしたほか、新製品「LEAKBLOK」も初披露した。
 LEAKBLOKは、同社の加工技術とノウハウを融合した環境対応ノンアスベストガスケット。特長は、トルエン等の有機溶剤を使用しておらず、環境対応品であることや、ガスケット交換時の取り外しが容易で、作業効率が良い。さらに、高気密性、低トルク、低変形性といった点も特長。ブースでは、ベーシックな「MR100」と中高性能「MR200」の2タイプを紹介していた。

◇角一化成
 同社の3つの加飾技術「2色de加飾」「KALM工法」「その他の加飾技術」を総称する加飾技術「デコプラス」を紹介した。
 加工性・生産性に優れるプラスチックは、様々な製品に使われているが、どちらかといえば安っぽく見られることが多い。そこで、デコプラスを使えばプラスチックの持つ良さを活かしつつ、外観をより美しく、高級感にあふれるものに変わるという。
 「この加飾技術を始めたのは2~3年前から。これまでは自動車の内装材へ展開してきたが、今後は建材などインテリア用途へも提案していきたい」(同社)と述べていた。

◇昭和ゴム
 新製品の電熱ゴムシート「ショーワアグリカルチャーマット」や立ち仕事用マット「はた楽マット」を始め、タンク等に内張りする「ゴムライニング」や大小さまざまな「ガスケット」などを紹介した。
 はた楽マットは、安全性の高い材料であるFDA認定抗菌剤を練り込んだ合成ゴムを使用するゴムマット。表面、裏面に交差する半円状の凸部により足にかかる荷重を均等に分散することで、脚にかかる負担を軽減する。
 同社は今年、全国各地で開催される展示会に数多く出展している。IPFへの出展は今回が初めてだが、様々な製品をPRする手段として、今後も展示会を活用していくという。

プラスチック成形機・成型関連システム展
◇三葉製作所
 「RMR(ローリングミルロール)付ギヤーポンプ」「超臨界発泡押出装置」「自動束取結束機」などを紹介した。
 ギヤーポンプは、2本のローリングミルロールを採用したことで、ゴム材料供給に押出機を使用しない。従来の押出機付ポンプと比較すると、省スペース・省エネ化が図られた他、低温押出や段替時間の大幅な短縮にもつながったという。
 また、ブースでは同社が代理店販売するドイツやフランスの樹脂成形装置メーカーの製品についてパネルやサンプル展示を行った。

◇日本スピンドル製造
 18年ぶりの出展となった今回は、2016年に販売提携した三葉製作所と共同出展し、「フィーダールーダー(FRV65A型)」「混練監視機能付ニーダー」などを出品した。
 フィーダールーダーは2軸テーバースクリューと1軸押出機のメリットを組み合わせた新型機。特長としては、従来機に比べ、多品種生産に対応できることや、ニーダー、ミキサー等の混練機から直に投入できる構造となっており、省エネ・無人化が図ることが可能だ。

◇岡安ゴム
 押出メーカーならではの独自製法により生まれた「タフロングES」を中心に紹介した。
 タフロングは、低圧縮での優れたシール性、断熱性、クッション性などを特長とする長尺EPDMゴムスポンジシート。ブースでは従来の黒色とともに、オレンジやグリーンなどカラーシートも出品した。「断熱材やシール材、緩衝材として使われてきたが、発色の良いカラーを用意し建材など新たな用途を探っていきたい」(同社)という。
 キッチンマット「ふく楽マット」も紹介した。ふく楽マットは、連続押出成形によるスポンジシートの技術を活用し、タフロングを応用した商品で、表裏両面とも表面被覆構造になっており、水がしみこむことがなく、汚れも拭くだけで洗濯する必要がないといった点も特長である。

◇アイ・ティー・エス・ジャパン
 ガボ社の動的粘弾性測定装置「イプレクサシリーズ」やブラベンダー社のポリマー用水分計「アクアトラックステーション」など、同社が輸入販売する実用的でユニークな機能を兼ね備える世界の最先端機器を出品した。
 イプレクサシリーズは、高荷重性能、高精度測定を可能にするため、静的荷重はサーボモータ、動的荷重は新開発モーターと2つのドライブを使用している。
 また、静的荷重、動的荷重ともそれぞれ専用のセンサーを用いて測定。これにより、分解能を高めている。また、測定を正確にするために徹底した共振対策を施していることも特長となっている。

◇レオ・ラボ
 欧米試験機メーカーの輸入販売代理店となっている同社