TPE特集 クラレ 「セプトンBIO―シリーズ」を開発 次世代車対応の「制振ハイブラー」も

2017年09月08日

ゴムタイムス社

 クラレはこのほど水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーの新規グレードとして水添スチレン―ファルネセン共重合体〈セプトン〉BIO―シリーズ及び制振機能をより高めた制振性熱可塑性エラストマー〈ハイブラー〉を開発した。

 〈セプトン〉BIO―シリーズは、バイオ由来の新規共役ジエンモノマーである「β―ファルネセン」を原料としたもので、従来の水添スチレン系ブロックコポリマー(HSBC)と比較して、流動性、接着性、制振性能に優れ、低永久伸び、低圧縮永久歪みという特長を有し、柔軟性に優れることから、少ない可塑剤量でブリードアウトの少ない低硬度ゲルエラストマーを作製できるという。

 同社では特にウェットグリップ性能が良好なことからスポーツ、レジャー分野でのグリップ類での用途展開を図っている。

 また、〈ハイブラー〉は室温領域にガラス転移温度(Tg)或いはTanδの吸収があることで、高い制振性能を発揮することに加え、次世代自動車に要求される新たな制振ニーズに対応、制振機能をより深堀したカスタムグレードを開発。「音の種類(周波数)に合わせたアイテムを設計」(高野浩一エラストマー事業部長)している。自動車用部品、家電用部品の制振、吸音部材・発泡制振材を主用途にサプライ

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