三井化学の4~6月期 経常利益が2割増加

2017年08月03日

ゴムタイムス社

 三井化学の2018年3月期第1四半期連結決算は、売上高が3090億円で前年同期比5・2%増、営業利益は273億円で同6・8%増、経常利益は283億円で同21・4%増、四半期純利益は、227億円で同40・1%増となった。

 売上高については、ナフサなどの原燃料価格上昇と為替変動に伴う販売価格上昇の影響などがあったことで増収。営業利益は販売が堅調に推移したことや、基盤素材事業を中心とした交易条件の改善などにより増益となった。経常利益は営業利益が増加したことに加え、持分法投資利益の増加や為替差損の改善の影響があったことなどで2桁増となっている。

 モビリティの売上高は、同30億円増の777億円、売上高全体に占める割合は25%となった。一方、営業利益は、販売数量が拡大したものの、交易条件の悪化などにより、前年同期比5億円減の115億円となった。この結果、セグメント全体では増収・減益となった。

 自動車部品及び樹脂改質材用途を中心とするエラストマーは、円安の影響を受けるとともに、堅調な需要に的確に対応した。機能性コンパウンド製品は、主にアジアと欧米での堅調な需要に的確に対応。ICT(情報通信技術)関連用途を中心とする機能性ポリマーは、販売が堅調に推移した。海外ポリプロピレン・コンパウンド事業は、アジアを中心に自動車生産台数は増加したものの、交易条件が悪化した。

 ヘルスケアの売上高は同9億円減の342億円で、売上高全体に占める割合は11%となった。営業利益はビジョンケア材料などで堅調な販売があったものの、不織布における原料価格の上昇などにより、同3億円減の29億円となった。以上により、セグメント全体では減収・減益となった。

 ビジョンケア材料のメガネレンズ用材料は、販売が堅調に推移した。不織布はプレミアム紙おむつの消費が堅調に推移したものの、原料価格上昇の影響を受けた。歯科材料は需要が堅調に推移したものの、販売数量は時期ずれ等により減少した。

 フード&パッケージングの売上高は、同14億円増の458億円、売上高全体に占める割合は15%となった。一方、営業利益は、販売は総じて堅調に推移したが、交易条件の悪化により、同11億円減の46億円となった。これにより、セグメント全体では増収・減益となった。

 コーティング・機能材は販売が堅調に推移した。機能性フィルム・シートは原料価格上昇の影響を受けたが、販売数量が増加した。農薬は需要が堅調に推移したものの、販売数量は時期ずれなどにより減少した。

 基盤素材の売上高は同146億円増の1453億円で、売上高全体に占める割合は47%となった。営業利益は堅調な国内需要の影響と、同社が進めてきた事業構造改善の効果が発現したことにより、同38億円増の108億円となった。この結果、セグメント全体では増収・増益となった。

 ナフサクラッカーの稼働率は、前年同四半期並に推移した。また、ポリエチレンとポリプロピレンは国内需要を背景に販売が堅調に推移した。フェノールは市況が低迷したが、事業構造改善の効果が現れている。高純度テレフタル酸は、中国市況の低迷を背景に厳しい状況が続いている。

 その他の売上高は同28億円減の60億円、売上高全体に占める割合は2%となった。営業損失は同3億円増の7億円の損失となった。

 通期の連結業績予想は、前回発表予想値から上方修正が行われ、売上高が1兆3000億円で前期比7・2%増、営業利益は1000億円で同2・1%減、経常利益は1000億円で同2・9%増、純利益は680億円で同4・9%増を見込んでいる。

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