住友ゴム工業は8月1日、医療用精密ゴム部品事業のグローバル展開を加速するため、スロベニアに工場を新設することを決定し、現地に新会社を設立すると発表した。
新会社はスイスの「ロンストロフAG」の子会社として設立され、総投資額は3400万ユーロ(約44億円)となる。
住友ゴムは一昨年の1月に、欧州の大手製薬メーカー向けを中心に、医療用包装材、医療用精密ゴム部品などを製造・販売するスイスのロンストロフAG(ロンストロフ・ホールディングAG傘下)を取得し、事業を拡大してきた。
今回の新工場の稼働は再来年4月の予定で、これにより欧州での医療用精密ゴム部品の生産能力は、昨年比で約3倍となり、同事業のさらなる拡大につなげる。
なお、ロンストロフ・ホールディングAGを6月30日で合併し、社名をロンストロフAGとしており、この会社がスロベニアの新工場の親会社となる。