【合成ゴム特集】旭化成 シンガポールでの能増検討

2017年04月10日

ゴムタイムス社

 国内、海外ともにフル稼働 第5世代製品を開発中

 旭化成はナフサやブタジエン、スチレンモノマーなどの市況上昇を受け、同社のBR、SBR(油展・非油展、ジエン・タフデン・アサプレン)製品を3月15日出荷分から値上げした。値上げ幅はBRが110円/kg以上、SBR(油展)が65円/kg以上、SBR(非油展)が80円/kg以上。

 一方、同社の低燃費型高性能タイヤ用スチレンブタジエン「S―SBR」はゴム市況全般の不振が近年続いたなかでも安定的な伸びを続けており、国内の川崎工場(年産10万5000t)、大分工場(同3万5000t)、シンガポールプラント(同10万t)ともにフル稼働が続いている。

 足元の需給動向については、「中国の旧正月明け後も需要は落ちずに、ほぼ計画通りで推移している」という。今後の需要見通しについても、世界的な環境規制強化により自動車の更なる燃費向上が求められる中、「環境意識の高いカーメーカーを中

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