年頭所感 日本ホース金具工業会 立田力三会長

2017年01月15日

ゴムタイムス社

 平成29年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

 12月8日に内閣府が発表した2016年7~9月期の実質国内総生産(GDP)の改定値は、設備投資が下方修正されたことにより年率換算前期比1・3%増へと大幅下方修正されました。11月14日発表の速報値2・2%増からの改定で、景気は緩やかな回復基調が続いているものの、先行きには不安要因も多い状況です。

 当工業会の需給動向ですが、建設機械向けや工作機械向けが不振で、昨年1~10月の出荷実績は505億円(前年同期比96%)となっております。内訳は産業用ゴムホースが341億円(前年同期比97%)、自動車用ゴムホースが78億円(同99%)、ミニショベルや工作機械向けが不調な樹脂ホースは58億円(同92%)、付属金具は29億円(同90%)でした。

 大手需要先である建設機械の平成28年1~10月の本体出荷額は、国内が6909億円(前年同期比94%)、輸出が8792億円(同90%)、合計で1兆5700億円(同92%)でした。メイン機種の油圧ショベルは、国内は前年同期比約7%ダウンですが、輸出は中国の在庫調整が一段落したことと公共事業の復調により同国向けが4月以降好調で、前年同期比3%ダウンまで回復してきています。ミニショベルの方は

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