タイヤ4社の1~9月期 円高・販売減などで減収減益に

2016年11月28日

ゴムタイムス社

 タイヤ4社の2016年12月期第3四半期連結決算は、円高の影響や販売数量減、市況の悪化などにより、各社とも減収減益となった。通期業績予想については、ブリヂストン・住友ゴム工業・横浜ゴムの3社は、第2四半期決算時点で下方修正した見通しを据え置いたが、第2四半期決算時に売上高と当期純利益のみ下方修正した東洋ゴム工業は、今回、各項目とも下方修正している。

 ◇ブリヂストン
 ブリヂストンは売上高が2兆4448億200万円で前年同期比13・2%減、営業利益は3294億2500万円で同13・0%減、経常利益は3203億8400万円で同12・4%減、四半期純利益は1830億5700万円で同6・2%減。円高や販売数量減少の影響などを受け減収減益となった。

 タイヤ部門の売上高は2兆130億円で同14・6%減、営業利益は3003億9500万円で同13・2%減となった。

 国内は乗用車及び小型トラック用の販売本数が前年同期並み、トラック・バス用の販売本数は前年同期を上回って堅調に推移。海外は全般的に好調あるいは順調だったが、北米のトラック・バス用の販売本数は新車用の減少により前年同期を下回った。建設・鉱山車両用ラジアルの販売量は需要減少の影響で前年同期を下回った。

 多角化部門の売上高は4425億2500万円で同6・7%減、営業利益は290億1600万円で同11・3%減だった。

 ◇住友ゴム
 住友ゴム工業の売上高は5604億5300万円で同5・0%減、営業利益は424億7300万円で同0・1%減、経常利益は396億4500万円で同9・0%減、四半期純利益は376億5600万円で同2・8%減となった。円高の進行などで減収となったが、全社的な総原価低減活動などにより営業利益は前年同期並みとなった。

 タイヤ事業の売上高は、4806億9600万円で同5・0%減、営業利益は377億1400万円で同7・8%減。

 国内市販用は販売数量・売上高ともに増加。国内新車用タイヤは販売数量・売上高ともに減少した。海外市販用は各地域で販売を伸ばしたが、売上高は減少した。海外新車用タイヤは、販売数量は増加したものの、売上高は減少した。

 スポーツ事業の売上高は、545億3400万円で同2・8%減、営業利益は34億8000万円で同694・0%増。

 産業品他事業の売上高は、252億2300万円で同10・0%減、営業利益は12億6800万円で同10・3%増となった。

 ◇横浜ゴム
 横浜ゴムの売上高は4102億1800万円で同7・5%減、営業利益は188億9000万円で同38・0%減、経常利益は142億7400万円で同44・7%減、四半期純利益は84億9700万円で同53・5%減となった。需要低迷や価格下落など市場環境の悪化に加え、円高による為替変動が収益に影響した。

 タイヤ事業は売上高が3104億7200万円で同11・0%減、営業利益は165億7900万円で同25・8%減。

 国内新車用は売上高が前年同期を下回ったものの増益。国内市販用は販売量・売上高が減少したが増益となった。海外は減収減益となったものの、全体の販売量は増加した。

 MB事業は売上高が809億1200万円で同9・8%減、営業利益は46億8600万円で同38・5%減となった。

 新たな報告セグメントである「ATG」の7~9月の売上高は129億4500万円、営業損益は株式取得関連費用の計上などで、28億3500万円の損失となった。

 ◇東洋ゴム
 東洋ゴム工業の売上高は2789億3400万円で同7・3%減、営業利益は349億3800万円で同26・6%減、経常利益は286億8400万円で同31・1%減、四半期純利益は75億8700万円(前年同期は43億1500万円の損失)となった。

 タイヤ事業の売上高は2217億5700万円で同7・6%減、営業利益は321億8700万円で同26・3%減。

 新車用タイヤは国内・海外ともに販売量・売上高が増加した。市販用タイヤについては、国内は販売量・売上高ともに前年同期並み。海外市場全体では、販売量は増加したが売上高は減少した。

 ダイバーテック事業の売上高は571億3600万円で同5・9%減、営業利益は23億1000万円で同18・5%減。

 通期の業績予想については、為替が想定よりも円高に推移したこと、さらなる市況の悪化が想定されることなどにより、8月10日発表の予想を下方修正している。

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