15年の合成ゴム出荷 タイヤ向けなど低調で4%減

2016年03月09日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会がこのほどまとめた2015年の合成ゴム品種別出荷実績によると、自動車タイヤ・チューブ向けと工業用品向けが低調だったことにより、出荷量は140万9617tで前年同期比4・1%減と、14年に続き前年実績を下回った。国内向けに加え、輸出も国内向けほどではないものの、前年割れとなったことが響いた。

 15年の四半期ごとの推移を見ると、1~3月の総出荷は同5・5%減の36万9189t、4~6月は同1・1%減の34万5481tとなり、4~6月は1~3月に比べて6・4%減少した。1~3月はプラスだった自動車タイヤ・チューブ向けがマイナスに転じたことや、同じく1~3月は16・1%増だった輸出向け出荷が0・3%減となったことなどが響いた。前年は国内ゴム工業向けの回復に加え、円安の進行で輸出向け出荷が急回復した7~9月についても、今年は低調なままで、同7・8%減の34万5474tに留まった。ただ、10~12月は輸出向け出荷がプラスに転じたこともあり、いくぶん回復傾向を示し、同1・5%減の34万9378tとなっている。

 この結果、15年年間では、

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