15年のゴムベルト国別輸出入 米国向け輸出が2年連続1位

2016年03月15日

ゴムタイムス社

 財務省貿易統計をもとに、日本ベルト工業会がまとめた2015年年間の輸出入実績によると、輸出総額は442億2100万円で前年比8%減となった。コンベヤの不振や、伝動ベルトの現地生産化が進んだことなどが響き、ベルト全体の輸出額を押し下げた。

 輸出先上位10ヵ国を見ると、1位は2年連続となるアメリカで64億5800万円。下半期にやや減速したため、前期実績を8%下回った。上半期に1位だった中国は、同9%減の61億9300万円で2位となった。3位は資源輸出の不振が続くオーストラリアで、同25%減の37億7100万円。以下、4位は台湾(同8%増)、5位は香港(同4%減)。銅・亜鉛など鉱業生産が好調なペルーは、同47%増で6位に入った。

 品種別では、コンベヤベルトの輸出額が126億6400万円で同13%減となった。国別の1位はオーストラリアで、同27%減の33億8000万円。年初に回復の兆しを見せたものの、その後は再び減少に転じて、年間で3割近く前年実績を下回った。全体の構成比は26・3%。2位には15年の銅生産量が前年を23%上回ったペルー(同49%増)が入り、3位はアメリカ(同26%減)だった。4位に韓国(同86%増)、5位にインドネシア(同28%増)が入り、アジア向け輸出に回復の兆しが見えているものの、前年7位だった中国は石炭の生産調整が続き、同42%減となって9位に落ちた。

 伝動ベルト合計の輸出額は313億5700万円で同5%減となった。1位は中国で57億5100万円(同5%減)、2位はアメリカで56億600万円(同4%減)となった。ベルトメーカーの海外進出が進む中、輸出全体は減少基調にある。以下、3位は香港(同1%減)、4位は台湾(同5%増)、5位はドイツ(同5%減)となった。

 品種別では、Vベルトの合計は107億7900万円で同7%減。1位はアメリカ(同15%減)、2位は中国(同7%減)、3位はアラブ首長国連邦(同21%増)となった。

 歯付ベルトの合計は79億6700万円で同9%減。1位は中国(同2%増)、2位は台湾(同8%増)、3位はドイツ(同11%減)となった。

 その他ベルトは126億1100万円で同1%減。1位はアメリカ(同4%増)で、上半期に1位だった中国は2位(同7%減)となった。この2ヵ国の合計で全体の5割近くを占めている。3位は香港(同1%減)。

 15年年間の輸入額は106億7900万円で、同4%増となった。地産地消の流れから、ベルトメーカーの海外進出が進んでおり、国内自動車生産が減少傾向にある中でベルトの輸入は堅調に推移している。国別の1位は中国で、同10%増の26億5300万円となり、全体の24・8%を占めている。2位はインドネシア(同4%増)、3位はフランス(同2%減)。以下、4位はイギリス(同14%増)、5位はタイ(同8%減)となった。

 品種別では、コンベヤベルトの輸入額は31億2000万円で同8%増となった。前年同期実績を34%上回った上半期に比べ、下半期は減速した。国別の1位は中国で19億5900万円(同17%増)で、全体の63%を占めている。以下、2位は台湾(同17%増)、3位はスイス(同35%減)。

 伝動ベルト合計の輸入額は75億5900万円で、同3%増となった。1位はインドネシアで同4%増、2位はフランスで同2%減、3位はイギリスで同14%増。前年実績比で2・3倍増したイタリアが8位に入った。

 品種別では、Vベルトの合計は31億4900万円で同2%減。半分近くを占めるインドネシアが同3%減となり、Vベルトの輸入は品種別で唯一前年実績を下回った。

 歯付ベルトの合計は26億2000万円で同8%増となった。1位はイギリス(同13%増)、2位はフランス(同6%減)、3位はイタリア(同1114%増)となり、欧州が上位を占めた。

 その他ベルトの合計は同3%増の17億9000万円。1位の中国は下半期は輸入額が伸びずに同12%減。2位はタイ(同2%減)、3位はインドネシア(同68%増)となった。