【新春トップインタビュー】日本ゼオン 田中公章社長

2016年01月08日

ゴムタイムス社

 4月にシンガポール工場の第2系列が稼働することで、日本ゼオンのS―SBRの生産能力は7万tになる。他社も能増することでS―SBR市場の競争は激化するが、田中公章社長は「当社が強い分野で勝負ができる」と自信を示している。

◆15年を振り返って
  エラストマーについては、汎用ゴムはリプレース用タイヤの売れ行きがあまり良くなかったため、合成ゴムの生産量は1~9月で微増となったが、販売が落ち込み、在庫が増えた。特殊ゴムもそれに引っ張られるような形で値上げができなくなっており、汎用ゴムも特殊ゴムも悪い状況が続いた。
 一方で、高機能部材のフィルムなどは、上期はスマホなどに使われる中小型のパネルも比較的堅調ではあったが、第4四半期は毎年調整期に入るので販売は落ちるだろう。

◆生産体制について

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