14年年間のゴムライニング 水処理向け回復で2ケタ増

2015年04月09日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会ライニング部会がまとめた14年のゴムライニング生産統計によると、ゴムライニングの生産量は49万5365kgで前年比18・0%増となった。

 主力である化学工業用のソーダ工業向けが回復したことと、その他用の水処理装置向けや電力向けなどが急増したことなどから、2ケタの伸長となった。

 用途別では、最大の構成比を占める化学工業用が18万4931kgで同0・3%減。内訳はソーダ工業が11万8565kgで同7・8%増、紙パルプを含むその他が6万6366kgで同12・1%減となった。

 日本ソーダ工業会の統計によると、14年の苛性ソーダ生産量は365万tで同0・3%増となった。化学工業全体では微減となったものの、景気に回復の兆しがある中で、幅広い産業分野で使用される苛性ソーダの生産量が増加したことにより、ゴムライニング需要全体の底支えとなった。

 鉄鋼用は2万6942kgで同59・1%増、食品工業用は7504kgで同0・1%増、鉱山・非鉄金属用は9402kgで同33・3%増といずれも増加した。タンク車、船内配管等の車両・船舶用は1万7919kgで同32・9%減と減少した。

 その他用途では、水処理装置が

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