15年2月のゴムベルト生産実績 伝動が5ヵ月連続減少

2015年04月07日

ゴムタイムス社

 日本ベルト工業会がまとめた15年2月のゴムベルト生産実績によると、生産量は2311t、前年同月比7%減となり3ヵ月ぶりの減少となった。内需は1756tで同4%減、輸出は555tで同13%減となり、5ヵ月ぶりに減少している。

 品種別ではコンベヤベルトは1373tで同2%増。内訳は内需が同10%増、輸出は同13%減となり5ヵ月ぶりの減少となった。

 2月のコンベヤ国内は、昨年9月以来となる2ケタ増となった。主要需要先の鉄鋼生産は微減だった(日本鉄鋼連盟調べ)ものの、石炭火力発電所向けや年度末に向けた公共事業の増加などが下支えしたものと見られる。輸出は、豪州など石炭・鉄鉱石産出国向けが回復傾向を見せていたが、2月は減少した。来月以降の推移に注目したい。

 伝動ベルトは938tで同17%減となり、5ヵ月連続で減少した。内需は同17%減、輸出は同14%減。内訳では歯付ベルトが同1%増、Vファンベルトが同21%減、その他ベルトが同3%減となった。

 2月の伝動ベルトは、主要需要先の自動車生産(JAMA調べ)が8ヵ月連続で前年同月比を下回った。工作機械は2月の受注総額が同28・9%増(日本工作機械工業会調べ)と、引き続き好調を維持しているものの、自動車の不調を補いきれず、伝動全体での2ケタ減が昨年後半から継続している。

 1~2月累計では、ゴムベルト合計で4663t、前年同期比1%減となった。

 2月の樹脂ベルト生産量は7万4559㎡、前年同月比18%減となり3ヵ月ぶりに減少した。

 品種別ではポリウレタンが5万2995㎡で同18%減、PVCが1万2094㎡で同27%減、その他は9470㎡で同7%減となった。

 1~2月累計では、合計で16万778㎡で前年同期比5%減となった。

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