主要ゴム製品の1―3月 消費増税の影響顕著に

2014年06月09日

ゴムタイムス社

 各工業会や経済産業省がまとめた主要ゴム製品の1―3月の生産統計によると、自動車タイヤ、ゴムホース、ゴムベルト、工業用品のいずれも、国内出荷あるいは生産が前年実績を上回り、消費増税前の駆け込み需要の影響をはっきり示す形となった。ゴム製品全体の出荷金額も2ケタ近い伸びとなっている。

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)がまとめた3月の自動車タイヤ・チューブ生産・出荷・在庫実績によると、1―3月の自動車タイヤ・チューブの生産量は27万2021tで、前年同期比0・5%増にとどまったものの、国内出荷は13万9689tで、同10・8%増と2ケタの伸びとなった。

 日本ゴムホース工業会の3月のゴムホース生産実績によれば、1―3月の生産量は9146tで同8・0%増、出荷金額は353億9300万円で同6・1%増。

 日本ベルト工業会による3月のゴムベルト生産実績では、1―3月の生産量は7276tで同2%減と前年実績を下回ったが、内需は5461tと20%増の大幅な伸びとなった。

 また、経済産業省がまとめた3月のゴム製品の生産実績によると、工業用品の1―3月の生産量は4万6817tで同11・6・8%増となっている。ゴム製品全体の1―3月の出荷金額合計は、5835億6000万円で同9・4%増。

 このように、1―3月の累計では生産あるいは国内出荷が前年同期の実績を大きく上回り、消費増税前の駆け込み需要の影響を表している。しかし、

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