新春トップインタビュー 東拓工業

2014年01月04日

ゴムタイムス社

東拓工業 新春トップインタビュー 社内体制再構築で販売強化へ 顧客サービスの充実が鍵に

 

 

 土木資材、電設資材、工業用ホースなどコアビジネスに加え、近年は橋梁関連資材に積極的な投資を行っている東拓工業。福永誠次社長に今年の事業方針を聞いた。

―13年の感想を。

 昨年を振り返ると「曇りのち晴れ」というのが率直な感想だ。前半は受注が伸び悩んだが、後半に入ると比較的好調に推移した。公共事業についても下期以降に需要が活発になった他、一部IT関連についても受注は増加した。前年は円高によって日本のIT関連企業が大きく業績を落としていたため、その減少部分が少し戻って来た印象がある。

―今期の業績推移について。

 上期の売上は前年並みだったが、後半で上積みすることができた。具体的には、上期は公共事業関連で発注が遅れて土木資材が厳しかったが、積極的な販売活動により下期に盛り返した。工業用ホースは微増。建設資材では、太陽光発電関連のメガソーラー工事で引き続き活発な受注が続いている。太陽光発電による電力買取価格は毎年下がっていくので、あと1~2年の短期的な需要だと受け止めている。13年2月には橋梁関連資材の需要増大に対応するため、沖縄新工場を稼働した。上期の受注は振るわなかったが下期以降は順調に稼働している。県内の橋梁関連資材については、「県産品」の強みを活かしてシェア100%を目指したい。

 通期では5~6%の増収を見込んでいる。ただ、原材料費の高騰により、利益については楽観していない。

 

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