新春トップインタビュー 金陽社

2014年01月13日

ゴムタイムス社

新春インタビュー 金陽社 独創的な製品開発で一歩先に フィルム、軟包装分野に期待

 

 

国内最大のゴムロール・ゴムブランケットのトップメーカー金陽社。6月に代表取締役社長に就任した中田惠二氏に今後の事業戦略を聞いた。

―13年を振り返って。

 昨年6月の就任から半年経ちましたが、顧客への挨拶なども済み、ようやっと一段落したと感じている。2013年度上期(4~9月)業績は国内ロール販売は微減であったが、日本からのブランケット輸出出荷が前年同期に比べ増えた。輸出売上は約25%を占めており、為替円安が収益を押し上げ増収増益となった。

 国内の状況については、全体的にはあまり回復していないと感じている。印刷関係は、ブランケットが増加したもののロールは前年同期比微増。製鉄向けは、ブライドルロール、アプリケーターロールなど差別化商品が需要を牽引し若干増加したが、製紙、フィルムなどを含めた工業用ロールは全体で微減。

―下期の需要動向について。

金陽社

 下期の需要見通しについては、引き続き厳しい環境だが、印刷用は下期微減、製鉄向けは前年は発注が抑えられ、その発注が上期に出てしまっているが、自動車関係が好調なためラインの稼働状況は良いので、トータルでは国内は微減とみている。

 輸出は在庫調整などもあり、上期よりは落ち込むと予想している。中国の景気が不透明なこともあり、輸出は上期並みとみている。通期では年初計画予算通りの増収増益を見込んでいる。

 

 

 

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