新春トップインタビュー 東北ゴム

2014年01月03日

ゴムタイムス社

東北ゴム 新春トップインタビュー OAローラ事業収益改善に貢献 新規開発製品で新たな挑戦

 

 

 OAローラ事業が新たに事業に加わったことで、ビジネス領域の拡大と収益の柱を確立した東北ゴム。新規開発製品で販売拡大を目指す大西正哉社長に今後の事業戦略を聞いた。

―13年を振り返ってのご感想を。

 「変化に〝速応〟、新たな挑戦」をスローガンに掲げ事業展開してきた。12年には震災から完全復旧し、営業利益も堅実に伸ばしてきた。昨年4月には、グループの中でOAローラ事業を行っていた日立電線ラバーテクノロジーから開発部門が切り離なされ、この東北の地に集約されることになった。工業用ゴム事業においても、材料開発から新しい取組みを始めるなど、事業領域のフィールドを広げるべく、新しいビジネスにチャレンジしてきた。中期的には売上高利益率を一桁の後半を目指していく中で、今期は5%以上を目標に、現中期計画の初年度として安定した事業基盤を築きたいと思っている。

―OAローラ事業の動向は。

 当社は13年4月から、工業用ゴム事業であるエスカレータ用ハンドレール、工業用ゴムホースおよびゴムシートに加え、OAローラ(事務機現像系OAローラ、事務機給紙系OAローラおよび金融系OAローラ)の輸入販売と部材輸出を手がけることとなった。日立電線ラバーテクノロジーで行っていたOAローラ事業は、製造業務をヒタチ・ケーブル・フィリピンズに、開発業務を親会社に移管すると共に拠点を東北ゴム内に移設して、ゴム事業の国内拠点集約と生産の海外シフトによるコスト削減を実行することになったものであり、移設後の立ち上げは上手くいっている。

 

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