新社長インタビュー 金陽社 中田惠二社長

2013年08月26日

ゴムタイムス社

 

金陽社

 

技術中心の開発型企業を継承  OA機器用のグローバル化加速

 昭和初期より80年以上にわたり、国内最大のゴムロール・ゴムブランケットのトップメーカーとして、その道ひと筋に堅実な歩みを続けてきた金陽社。6月26日開催の株主総会および取締役会において、営業本部長兼KBRT社代表取締役社長の中田惠二氏が代表取締役社長に就任した。営業出身では初の社長で、「人生の半分以上を金陽社で頑張ってきた。2013年12月20日に当社は創立83周年を迎えるが、100周年に向けて国内営業体制の強化とグローバル展開を加速させていきたい」という中田恵二新社長に今後の事業戦略を聞いた。

国内市場が縮小傾向にあるが。

 中田社長 売上を確保し、当社のシエアを上げていくには、他社では真似のできない独創的な製品を開発し、一歩先を行く高品質製品を供給することであり、物流の効率化はじめキメ細かい技術サービスによる営業体制の強化が必要と考えている。

このため当社では、この9月に国内営業本部を本社(大崎)から物流センターのある新木場に移転する。迅速な供給体制を確立するとともに、合わせて間接部門のさらなるコスト削減を図っていく方針だ。

 2013年3月期業績は、国内需要の減少により売上高は減収となったが、収益は全社一丸となったコスト改善努力により利益を確保した。昨年末からの円安で年度後半から中国、アジア向けのブランケット製品輸出が回復しており、足元、好調に推移している。

今期は国内、海外ともに販売拡大が見込まれ、前期の国内売上を上回る増収を確保したい。

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