新春TOPインタビュー ブリヂストン

2013年01月08日

ゴムタイムス社

 -ガバナンス体制について
 津谷CEO 基本的な機関設計は三権分立の考え方に近い。CEO・COOが行政・内閣となり、経営を執行する。
 取締役会が議会立法府となる。この中で、荒川会長が中立の立場で議事を運営し、さらに株主総会の議長も務める。監査役会が司法となり、チェックをする。
 ガバナンス体制をどう組み立てていくのか、日本の会社、アメリカ、欧州と色々な会社の仕組み、機関設計を研究した結果、日本的な形の監査役会を選択した。監査役会は社外監査役3名を含む4名。
 また、取締役会は9名のうち4名が社外取締役となっている。

 -CEO、COOの役割について 
 津谷CEO 荒川会長は執行の責任を負わない。一方、CEOが事業戦略、経営全般を、COOがオペレーションを分担する形をとる。
 昨年の夏に二人でやることが決まってから、どういう経営スタイルがいいのか、昼間、夜酒を飲みながらを含め、西海COOとよく話し合った。それが大事だったと思う。ブリヂストンという同じ会社だが、それぞれが違う背景でこれまできている。思っていること、したいこと、どうしたいんだということをよく話あった。
 そういう形でスタートを切って、この8ヵ月間、予想外にスムーズに新体制移行が進んだ。色々な所で新しいことやる上でプレッシャーがかかる場面もあったが、来年は新しい方向に向かって、いいスタートが切れたと思っている。
 西海COO 企業理念を昨年策定し、中計も作成し、14万人の従業員がグローバルに活動している。サプライチェーンでいえば、原材料の生産からリテールの小売りまでやっており、非常に多くの組織が重なり協力しながらやっている。
 大きい組織を舵取りするには、コミュニケーション、ボトムアップ、チームワークの3つが必要。いいことも悪いことも組織内で共有する、それをボトムアップ、あるいはオーナーシップで一人ひとりが参画意識をもって意見を出し、それをチームワークでやる。
 このサイクルをいかに早く回すかが重要。また、事業展開する上で、日本人だけでなく多様な人材を育成、登用をしていかなければならない。

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