■ 夏季トップインタビュー
25年度連結売上高で過去最高を達成
タイガースポリマー 澤田宏治社長
2026年3月期の連結売上高で過去最高を記録したタイガースポリマーの澤田宏治社長に、2026年3月期業績、足元の状況、本社移転などについて聞いた。
◆2026年3月期を振り返って
連結売上高は500億円を達成し、過去最高を記録した。為替の影響があったほか、米州が比較的良好であったことも一つの要因と言える。ただし、売上規模よりも利益を重視する方針は変わらない。営業利益に関しては、品質と安定供給がメーカーの使命と捉えて体制を整えてきたため、コロナ禍の水準を上回ることができたほか、経常利益も改善した。キャッシュフローが若干減少しているのは、すでに発表している開発研究所のリニューアルや本社移転を含め、積極的に設備投資しているからだ。
◆地域別の状況
米州では、自動車部品の販売が増加した一方で、産業用ホースの販売が減少した。米国は産業用ホース等が伸び悩んだが、メキシコの自動車部品がとくに堅調となり、前期の状況から大きく改善した。東南アジアについては、マレーシアは同社連結子会社の清算に向けて事業規模縮小に着手し減収減益。一方、タイはローンの厳格化などの影響により国内経済が厳しい中でも、家電用ホース、自動車部品の販売増加により、計画を上回るようになった。今期はタイの市況は良くないと見ており、今後の展開は厳しくなるだろう。中国は依然として厳しい状況が続いている。日本では価格改定の効果や販売増により、業績に寄与した。
◆足元の動向
足元の第一四半期は非常に好調だ。国内は汎用品、とくにシートの先食い需要があった。ただ、今後、このリバウンドが生じるのではないかと懸念している。海外では、米国が前期よりも計画通りに進んでいる。さらに、産業用ホース・家電ホースなどを製造するタイガーフレックス・タイランド(TFT)の新工場は1月から順調に稼働しており、日系メーカーやローカルメーカー向けに製造を開始した。
◆本社移転と開発研究所
6月から本社を移転した。従業員の働く環境を改善したいとの考えから移転を決めた。
