【新社長インタビュー】 ナガセケンコー 松岡孝太郎社長 強固な財務体質を目指していく

2026年02月03日

ゴムタイムス社

■ 新社長インタビュー

強固な財務体質を目指していく

ナガセケンコー 松岡孝太郎社長

 創業から90年、軟式野球ボールやソフトボール、ソフトテニスボールなどを手がけてきた老舗スポーツ用品メーカーのナガセケンコー。その節目の年となる25年4月に、松岡孝太郎氏が代表取締役社長に就任した。創業一族以外から初めてトップに立つ松岡社長に、就任の抱負や経営ビジョン、そして未来への展望を聞いた。

◆社長就任の背景について。
 25年で創業90周年を迎えたことは大きな節目であるが、変化しなければ企業として持続できない。少子化やライフスタイルの変化により、スポーツ用品市場は従来の延長線上では成長が難しい状況にある。そうした危機感から「第三者の目で構造改革を進める必要がある」と判断され、私に白羽の矢が立った。就任当初に感じたのは、将来に漠然とした不安を抱える社員が多かったという点である。そのため、全社員に向けて「強いナガセに変わる」と宣言した。まずは会社の財務体質を強固にしていく。

◆スポーツ用品市場について。
 現在のスポーツ用品市場、とりわけ軟式野球ボール業界は公認メーカーが4社と少なく、価格決定には様々な観点から慎重な精査が必要である。各種団体との調整や指定球の公認・検定といった特殊な事情により、メーカー側の裁量が限定される構造となっている。その前提を踏まえつつ、柔軟に経営改善を進めていきたい。

◆国内外での市場開拓と製品戦略は。
 ナガセケンコーの強みは、国内外で「ケンコーボール」の認知度が高い点である。社長就任後の海外出張でも、その知名度の高さに驚かされた。軟式野球ボールでは国内シェア約6割を誇り、特に東日本で強い存在感を持つ。一方、西日本や海外市場にはまだ伸びしろがあると見ている。軟式文化のない国でも、安全性を重視するニーズは存在するため、ブランド力を武器に海外展開を積極的に推進していく。さらに、

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