【新年インタビュー】住友ゴム工業 山本悟社長

2026年01月01日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

ダンロップブランドを経営の中心に

住友ゴム工業 山本悟社長

 構造改革と収益改善を全社で推進し過去最高益を更新する見込みの住友ゴム工業。年末記者会見で山本悟社長に昨年の振り返りや今年の方針などを語ってもらった。
 ◆25年を振り返って。
 タイヤ市場で汎用品の価格競争激化による収益性低下の懸念、さらには米国による追加関税が日本やアセアンの輸出ビジネスにに影響を与えるなど事業環境は厳しさを増した。このような環境下で、長期経営戦略「RISE2035」に基づくプレミアム化と新技術の開発を推進するとともに、コスト削減や効率化を全社で進めた結果、事業利益は過去最高益を更新する見込みだ。
 ◆中期計画の進捗状況は。
 昨年3月に発表した長期経営戦略「RISE2035」では2035年に向けて目指す姿を「ゴムから生み出す新たな体験価値を全ての人に提供し続ける」とした。2035年に目指す姿を実現するために、ゴム起点のイノベーション創出、ブランド経営強化、変化に強い経営基盤構築の3つの成長促進ドライバーをベースとした戦略を実行している。まず、2027年までにタイヤのプレミアム化による収益体質の改革と成長事業の仕込みを行う。そして、ブランド経営強化によりダンロップをさらに強くすることで事業を拡大していく。今後はダンロップブランドを経営の中心に据え、グローバルで統一されたブランドコミュニケーションを推進していく。昨年1月には欧州・北米・オセアニア地域における四輪タイヤのダンロップ商標権の取得、12月にはマレーシア・シンガポール・ブルネイにおけるダンロップ商標の独占使用権を取得した。
 また、国内、タイ工場では操業度を維持しながら設備更新を行い、プレミアム商品の輸出拠点として最大活用していく。将来的には地産地消化に向けた供給体制の見直しも検討し、グローバルでの生産ロケーション最適化を図る。
 タイヤのプレミアム化では、アクティブトレッド技術を進化させながら、オールシーズンタイヤや超高性能スポーツタイヤ、大外径オフロードタイヤを中心に商品展開を進める。2027年には「水スイッチ」「温度スイッチ」を進化させたタイヤを欧州米州へ展開し、2028年以降には現在開発中の「第3のスイッチ」を搭載した超高性能スポーツタイヤや大外径オフロードタイヤを展開していく。また、タイヤ状態を解析するソフトウエア技術であるセンシングコアでは、国内で初めて新車に採用されビジネス化がスタートした。
 ◆産業品事業について。
 読売巨人軍と共同開発をした人工芝システムが新ファーム球場であるジャイアンツタウンに採用された。また、筑波大学と共同研究した選手のパフォーマンスを最大限に引き出すプレー性能にこだわったロングパイル人工芝の新製品を発売した。今後も商品レンジの拡充や共感商品の提供を続けていく。
 ◆26年の方針は。
 引き続き長期経営戦略に基づく取り組みを推進する。26年の全社方針は「DUNLOPのもとに、グローバルで新たな成長ステージへ飛躍しよう」、
「全員がイノベーションの主役となり 「RISE2035」を推進しよう」、「多様な力を融合し、挑戦と成長を後押しする組織に進化しよう」の3点とした。世界市場での競争力をさらに高め、続可能な成長を実現していき、社員一人一人が変革の担い手となり、未来に向けた挑戦を続けることで企業価値の最大化を目指していく。

山本悟社長

山本悟社長

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