【新年インタビュー】 東北ゴム 橘康雄社長

2026年01月02日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

マルチオペレーター賞を新設し人手不足に対応

東北ゴム 橘康雄社長

 ◆昨年を振り返って。

 インフラ関係を中心に堅調な需要があった年だった。製品別でみると、シート事業では材料価格や輸送費等の高騰がシート製品の収益に影響を及ぼしたが、無理に高騰分を吸収せずに付加価値が高い製品に注力してきた。製鉄分野や電力融通に伴う増強工事などを背景とした需要が活発にあり、シート関係は比較的堅調に推移した。今後も付加価値高い製品を中心に拡販を進める。

 ホースは製鉄分野や港湾関係での需要が底堅くあったが、汎用品や、特長製品である長尺製品の需要は低迷した。

 エスカレーター用ハンドレールは国内需要を中心に保守案件が顕著であり需要も安定した。

 全体では厳しい市場環境の中でも営業と工場が一体となり拡販を進めることができた。シートの高付加価値製品へのシフトはまだハンドレールに続く次の柱にまでは成長はしていないが、屋台骨の一つに育ってきたとみている。

 ◆社内環境について。

 1on1やタウンホールミーティングでの対話を繰り返し、引き続き社員の声を聞いている。夏場に大型の冷風機を導入するなど社員の働きやすい環境づくりを推進し、モチベーションの向上につなげていきたい。

 また、人手不足や社員の高齢化への対応として、マルチオペレーター化を更に強化している。四半期に一度マルチオペレーター賞を設け積極的な他工程との多能工化を推進している。多能工化することにより、ボトルネックの改善にもつながり堅調だったハンドレールの需要にもタイムリーに対応することができた。今後も需要に応じた人員の配置を行うことにより、人手不足の解消を目指していく。

 新規採用では地道に仙台近郊の高校に通い、合同説明会への参加、地元紙での企業PR活動の結果、今期は新卒採用を実施することができた。

 ◆安全対策について。

 安全面では災害を無くすために「安全の日」という安全対策実施日を設け、毎月1回半日にわたり、現場の人員だけではなく、間接部門の人員もサポーターとして参加し、全社一丸となって安全対策を実施している。今後はヒヤリハット対策にも注力し、安全意識の共有も高めていく。また、今年度から安全の日実施日に業績や方針などについて社員に説明する機会も設けている。わかりやすい資料を意識し、私の考えを伝えることにより、社員に自責の想いを持ってもらいたいと考えている。

 ◆今年の抱負は。

 政府の成長戦略の一環でもある造船や港湾関係に期待をしている。港湾インフラの整備、物流効率化における需要を取り込み、技術力、提案力を駆使し、付加価値の高い製品を提案していきたい。

 また、合理化や省人化への投資を進め、社内からアイデアを集約し、リードタイムの改善に貢献させていく。

橘康雄社長

橘康雄社長

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