【新年インタビュー】弘進ゴム 西井英正社長

2026年01月01日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

設備投資回収に向けたスタートの年に

弘進ゴム 西井英正社長

 シューズウェアやホース、シートなど多彩な製品で新しい価値を創造している弘進ゴム。西井英正社長に25年を振り返ってもらいつつ、前期の業績、今期の上半期の動向、現状の課題、26年の抱負などを聞いた。

◆前期(25年5月期)を振り返って。

 シューズウェア部門での原材料高やユーティリティーコスト上昇、為替の影響を受け、価格改定を実施したものの、一部売り場の縮小など厳しい状況となった。化工品部門でも自動車・建機・農機向け需要の停滞があった。前期売上高は102億98百万円、部門別ではシューズウェア部門が59億35百万円、化工品部門は43億63百万円だった。

◆国内外拠点の現状は。

 樹脂系長靴などを製造する亘理工場にインジェクションブーツの新設備を導入した。旧シート製造ラインへのサクションホースラインの移設と増設、ビニルホースラインの増強など一連の設備投資は概ね完了し、選択と集中を目指した生産設備の再整備は完了した。再整備を終え、在庫の見直しなども進んだため、トータルに供給力が向上しており汎用品などの売上の伸びにもつながっている。

 インジェクションブーツはメイドインジャパンの品質が評価され、既に韓国を始めとした東アジアで安定的に需要があるが、今後は東南アジアを中心に拡販を目指し海外比率を高めていく。一体成型であるインジェクションブーツの生産コストは、国内と海外とで比較しても大きく変わらない状況になってきているので、メイドインジャパンの信頼性が高い日本国内で生産し、高品質な自社製品を海外に展開していく。

 化工品部門では、新たな販売先や部品開発にも注力し、既存・新規問わず顧客のニーズを拾い上げて新製品開発につなげていく。

 ◆足元の動向や来年の需要見通しは。

 シューズウェア部門で新商品の「ゾナG7」発売を予定しており、既存品との相乗効果を狙った販売戦略を展開する。また、シューズウェアの売り場確保が進み、足元では防寒品の投入もあり売上は徐々に回復傾向にある。夏場に売れる新商品の開発にも注力し、空調服にとらわれずに新たな製品も検討していく。化工品部門では生産の選択と集中を進め、シート製造の中止や新設備の導入の実施で、新ライン稼働が本格化する予定だ。競合他社の値上げも追い風となり、特に災害・渇水対応品の需要が堅調に推移している。新設備による製品の安定化と新材料を活用した商品展開を進めていく。

 ◆業務改善について。

 今までワークフローは紙ベースだったが、納品書や出荷明細、承認書類などほぼ全てを電子化したほか、給料明細や年末調整もスマートフォンに対応するようにしたことにより、間接部門の残業が減少した。今後はより付加価値の高い仕事へのシフトを進めていく。

 ◆26年については。

 生産設備の再整備は完了したので、今年からは生産と販売をリンクさせ、タイムリーな販売の仕組み作りが課題となる。設備投資回収に向けたスタートの年になると考えている。次の100周年に向けて、チャレンジ精神を持ち、確固たる基盤づくりに邁進していく。

西井英正社長

西井英正社長

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