■ 新年インタビュー
90周年は明るく元気に迎えたい
タイガースポリマー 澤田宏治社長
「90周年は明るく元気に迎え、その次の100周年につなげていきたい」と語るタイガースポリマーの澤田宏治社長に、上半期の動向や海外拠点の状況、今後の戦略などについて聞いた。
◆上半期を振り返って。
2026年3月期の上半期の売上高は241億9200万円で前年同期比1・8%減だったものの、営業利益が16億5400万円で同29・9%増、経常利益が18億4800万円で同25・7%増だった。為替が円安に振れたことに加え、国内市場も堅調に推移したことで今期はほぼ計画通りに推移している。通期においても当初予定通りに着地する見込みだ。
◆海外拠点の現状は。
米州(アメリカ、メキシコ)はメキシコを含めて堅調な成長を持続した。
東南アジアについては、マレーシアでは当社が扱う製品の需要が見出せないこともあり、昨年4月に撤退を決断した。一方で、タイでは産業用ホースなどを製造するTigerflex Thailand(TFT)の工場を新設した。昨年12月に開所式を行い、今年1月から生産を開始する。マレーシアで生産していた産業用ホース等も移管する。工場稼働後は産業用ホースを中心に現地に進出する日系企業はもちろん、ローカル企業に対して採用を拡大していく。
タイは依然として厳しい状況が続いており、自動車関連が低迷している。その背景として、タイではローン審査が厳格化され、自動車購入需要が伸び悩んでいることが挙げられる。
中国は市場が非常に厳しい状況で自動車に限らず、半導体、不動産、地方政府の財政問題など、どれも良い兆しが見えていない。
当社中国拠点は、一昨年から取り組んでいる固定費の削減で、広州は黒字化の方向に向かいつつあり、杭州は自動車部品からの事業転換を推進している。
◆日本国内の状況、期待をする分野は。
自動車部品を始め、産業用ホース、ゴムシートなどの動きはまずまずだ。
人材不足を背景にしたロボット関係の需要の増加に伴うロボット用柔軟指のソフトラロボにも期待している。また、高市政権が積極財政を推進しているので、公共インフラ整備についての需要が増加するとみている。
◆今後の課題について。
人材の確保が課題になっている。企画などAIではできない仕事には優秀な人材が必要になる。新人事システムを導入し、社員と対話をする機会を積極的に増やしている。当社に在籍したいと思ってもらえるような会社にしていくことが重要となるだろう。
◆2026年の抱負は。
当社は2028年に90周年を迎える。90周年にむけて、国内では開発研究所(神戸市西区)のリニューアルを検討していく。1986年に新設移転してから40年近く経過するなかで、研究対象も様変わりしている。開発研究所のリニューアルは、今後の当社の成長につながる、未来に向けた投資にしたいと考えている。90周年は明るく元気に迎え、その次の100周年につなげていきたい。
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