【新社長インタビュー】東工コーセン 杉浦賴彦社長 アジアグローバルをさらに拡充

2025年09月02日

ゴムタイムス社

■ 新社長インタビュー

アジアグローバルをさらに拡充

東工コーセン 杉浦賴彦社長

  今年6月27日付で東工コーセンの10代目社長に就任した杉浦賴彦氏。「旧コーセンユニバーサルを母体とする営業第一本部と旧東工物産を母体とする営業第二本部の融合をさらに進めることが大きなテーマ」と語る杉浦社長に就任の抱負や今後の展望などを聞いた。
 ◆社長就任の抱負を。
 当社は1947年設立でゴム工業用繊維資材の専門商社「工業繊維㈱(1988年にコーセンユニバーサルに商号変更)」と、1953年設立で日中貿易専門商社の「東工物産」が1993年に合併した。2027年に創業80年を迎えるが、まずすべきことは吉村達也前社長(現・取締役会長)と二人三脚で進めてきた「アジアグローバル」をさらに拡充することにある。
 ◆アジアグローバルの進捗はいかがですか。
 着実に進んでいる。従来の商社機能に加え、メーカー機能を持ち合わせている点が当社の強み。タイに自動車部品用繊維製品の製造販売子会社を有し、ベトナムには自動車部品メーカーへの材料供給を担う販売子会社(商社)がある。カンボジアではカジュアルシャツ等の縫製工場を有し、アパレル事業を展開中だ。
 インドネシアでは、商社活動に力を入れており、中国品をインドネシアの現地企業へ販売したり、その逆でインドネシアから日本を含めた第三国へ販売したりするケースもある。また、インドネシア、中国、日本の三国間貿易も行っている。
 アジアではこれまで取り組んできた事業を足掛かりに、新しいビジネスモデルを発展させることが私のアジアグローバルにおける大きな役目になる。
 ◆中国ビジネスの状況。
 不動産不況もあり、経済環境は厳しい。たしかに

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