【新年インタビュー】 東北ゴム 磯崎勇一社長

2024年01月16日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

安全の日制定で災害対策強化 付加価値の高い製品開発を目指す

東北ゴム 磯崎勇一社長

 

 親会社である日立金属が昨年プロテリアルに商号変更された東北ゴム。現在の動向や経営方針、今年の抱負などについて、磯崎社長に聞いた。

 ◆昨年を振り返って。

 一昨年から実施していた価格改定が、今期上期に浸透し、下期から改定分が価格に反映されたこともあり、売上は概ね予算を達成する見込みだ。

 採算面では、一昨年は材料高騰分を吸収しきれない状況が続いたが、お客様ご理解の元、価格改定が浸透した事で、今期は収益が改善される見通しだ。

 ホースは船舶向けなど得意とする大口径ホースなど輸出向けの受注が少なかったが、国内市場向け中心に堅調に推移した。今後は海外の代理店とも情報を共有していき、代理店を通じた受注も目指していく。シートは生産能力との兼ね合いをみて選択と集中を行ったが、半導体産業の不振の影響もあり、昨年並みとなった。今後は帯電防止マットなど付加価値の高い製品へのシフトを推進していく。

 エスカレーター用ハンドレールは国内需要を中心とした保守案件に加え、新規受注も増加したため好調に推移した。上期後半から需要が増加し、現在受注残を抱えている状況だ。

 

 ◆新製品について。

 融雪マットを親会社であるプロテリアルのブランドで昨年11月から発売を開始した。融雪マットは鉄道向けで販売実績があるが、今後は一般工場や公共施設向けにプロテリアルの配管システムに組み込む形でも供給をしていく。

 また、刷新したホームページを中心に問い合わせも増加しており、サンプル出荷まで進んでいる案件も多い。今後はこの引き合いを形にし、新製品開発を加速させていく。

 ECサイトにも一部商品の出品をしており、小口の販売も増加している。ただ、拡販の目的も当然あるが、ECサイトの集客力を通して、商品の認知を高めていく狙いもある。ECサイトからの問い合わせに応じて、営業訪問や代理店の紹介も実施している。既にニーズを掴むという面でも成果が出ている。

 

 ◆経営課題について。

 リードタイムの改善に引き続き取り組んでいく。業績も安定傾向にあるので、昨年に大型の設備投資も実施した。設備更新をすることで未然にトラブルを防ぎ、リードタイムの改善に貢献させていく。

 また、災害対策にも注力していく。昨年4月より「安全の日」という安全対策実施日を設けた。毎月1回半日に渡り、現場の人員だけではなく、間接部門の人員もサポーターとして参加し、全社一丸となって安全対策を実施している。半日間工場を停止し安全対策を行うことで、まとまった時間を確保することができ、全員で協力し、工夫を凝らしながら安全対策を推進することができている。安全の日を制定してからは大きな事故は起きていない、今後も年間災害0を目指していく。

 

 ◆今年の抱負は。

 新規人材の採用に注力する。地道に仙台近郊の高校に通い、就職担当職員から情報収集をしたり、地元紙で企業PR活動も開始した。製造業からの求人は厳しい状況もあるが、少しでも興味がある求職者に向けて、今後はホームページの採用ページの刷新も含めて人材採用に注力していきたい。予算は昨年同様の計画を立てており、売上は横ばいを維持し、利益は特徴ある商品の拡販により拡大を目指していく。

磯崎勇一社長

磯崎勇一社長

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