【新年インタビュー】藤倉コンポジット 森田健司社長

2023年01月17日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

将来に向け自動化やDXなどに注力

藤倉コンポジット 森田健司社長

 

 藤倉コンポジットは、各種工業用ゴム部品のほか、幅広い分野で複合化技術にさらに磨きをかけて展開する。森田健司社長に22年を振り返りつつ、今後の取り組みや新年の抱負などを聞いた。

 ◆第2四半期の業績について。

 第2四半期の売上は、過去最高を達成した。ただ利益面では、原材料の高騰やエネルギー費の上昇で価格転嫁を実施したが、厳しかった。とくに、主力の産業用資材の工業用部品は自動車生産減の影響を受けた。一方で、制御機器部門は、半導体市場が活性化しており、売上に貢献した。医療関係も動きはじめた。またスポーツ用品のうち、ゴルフ用カーボンシャフトは一昨年から引き続き、非常に良かった。コロナ禍で、ゴルフがアウトドアということもあり、ゴルフ市場も活況だった。そのなかで、アフターマーケットのオリジナルシャフトが好調だった。その結果、スポーツ用品は売上、利益とも過去最高だった。

 ◆22年を振り返って。

 外部要因の影響を受け価格転嫁を行いながらも、進捗が芳しくなかった年だった。また様々な製品への足掛かりができた年でもあった。たとえば、当社原町工場内のLIM棟で医療関係製品の生産を強化していくこともそのひとつだ。また、テクノロジーサービスを子会社化したことで、テクノロジーサービスが持つ自動化や省人化の装置技術を活用し、まずは国内工場から自動化を進めて

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