【新年インタビュー】藤倉コンポジット 森田健司社長

2022年01月18日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

創立120年を迎え、躍進する年に

藤倉コンポジット 森田健司社長

 

 21年で創立120周年を迎えた藤倉コンポジットは、各種工業用ゴム部品のほか、幅広い分野で複合化技術をさらに磨きをかけ展開する。森田健司社長に21年を振り返りつつ、今後の見通しや新年の抱負などを聞いた。
◆21年を振り返って。
 産業用資材のうち工業用品部門は、自動車メーカーを中心に休業を予測しており、その影響を受けるのではないかと予想していたものの、20年8月から需要が回復し、今でも好調さが続いている。自動車メーカーのV字回復に向け、Tier1やTier2が在庫を積み増した要因で、影響を受けずに堅調に推移した。
 制御機器部門は、半導体市場の影響で伸長したほか、液晶関連の需要も安定していた。
 スポーツ用品のうち、ゴルフシャフトは20年に販売した米国モデル「VENTUS」を国内で21年4月から販売した。また、日本モデル「SPEEDER NX」も21年9月から販売した。両モデルとも国内外で好調だった。さらに、ツアープロ使用率が高まったことで、一般ユーザーへの認知が広がり、販売が伸びた。シャフトのブランドとしてはトップレベルとなり、アフターマーケット商品に傾注した結果が業績に寄与した。結果として、コロナ前と比べると、上半期の連結営業利益は過去最高だった。
◆足元や通期の見通しは。

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