企業特集 和光精機 ゴム射出成形機と金型をセットで製作 小回りの利くサービスで販売増へ

2021年05月24日

ゴムタイムス社

企業特集

ゴム射出成形機と金型をセットで製作

和光精機

  ゴム射出成形機と金型をセットで製作し、成形試し打ちから量産確認までの一貫してサービス対応することで、ユーザーから高い評価を得ている和光精機(愛知県弥富市、森茂幸社長)。19年8月に社長に就任した森茂幸氏に今期の受注環境や和光精機の強み、今後の事業方針などを尋ねた。
 ◆前期を振り返って。
 当社を取り巻く受注環境をみると、前々期(19年6月期)まではおおむね良好な状況にあったと思う。ただし、前期(20年6月期)は米中貿易摩擦の影響から、ゴム射出成形機や金型の受注は下がり基調に転じた。さらに、前期後半に入ると新型コロナウイルス感染の広がりを受けて、状況は厳しくなった。
 ◆今期の受注環境について。
 今期(21年6月期)については、コロナ影響により新規受注が来期以降に先送りになったり、機械の購入を検討していたお客様がキャンセルになったりしたケースもみられた。ただし、今年に入り受注環境は少しずつ上向きになってきた。1~3月期だけで見るとコロナ前、米中貿易摩擦前の状態まで回復している。
 その要因としては、当社の主要なお客様である自動車関連の生産が回復基調にあることに加えて、建設や医療、アパレル業界など自動車関連以外のお客様からも注文が入るようになったことも大きい。コロナ禍で機械や金型の試作や見積もり依頼は自動車関連以外の業種がほとんどだった。このような状況を踏まえると、今期は売上が前期を上回る見込みだ。
 ◆和光精機の強みや課題をあげると。
 ゴム射出成形機と金型のシステム提案できるのが強み。

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