【新年インタビュー】ニッタ 石切山靖順社長

2021年01月12日

ゴムタイムス社
石切山靖順社長

石切山靖順社長

■ 新年インタビュー

30年に1150億円目指す 変化に恐れず対応していく

ニッタ 石切山靖順社長


 

 新社長に就任して1年が経った石切山靖順社長に、20年を振り返りつつ、新中長計の具体的内容や抱負を聞いた。

 ◆次期中計策定について。
 一昨年10月から、次期中長計の策定のための会議を開始している。会議は役員などのメンバーと各事業部から選抜されたプロジェクトメンバーの両輪で進め、昨年12月に2021年度から10ヵ年の中長期経営計画「SHIFT2030」を策定した。
 これまでの10年間の中長計「V2020」を十分に振り返り、10年後2030年にニッタがどうありたいか、あるべきかという姿を描き、現状とのギャップを埋める施策を取組みとしてまとめた。
 中長期経営計画「SHIFT2030」のキーワードはシフト。今後10年を考えた時に大きな変化が瞬時に訪れると予想し、ニッタがその変化に恐れずに対応していく、それを「SHIFT」という言葉で強く捉えた。

 ◆具体的な目標について。
 10年後のあるべき姿ビジョンステートメントを「ものづくりを核としたシフトイノベーター」に設定した。これまでのものづくりを核とした事業と技術は強化し続けるが、さらに、これまでの事業と技術を新たに広げイノベーションを模索する。
 具体的には、既存事業の強化を「深化型SHIFT」と呼び、ここで稼いだ利益を新規事業の模索「探索型SHIFT」にかける。
 定性目標には、①成長へのSHIFT②企業価値向上へのSHIFT③更なるグローバル化へのSHIFTの3つを3大SHIFTとして定めた。
 ①成長へのSHIFTでは、既存事業の持続的成長や新事業の探索、②企業価値向上へのSHIFTでは、品質及びトータルコスト競争力の向上やコーポレートガバナンス、コンプライアンスの強化、

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