【新年インタビュー】フォルボ・ジークリング・ジャパン 佐藤守社長

2021年01月04日

ゴムタイムス社
佐藤守社長

佐藤守社長

■ 新年インタビュー

変革レベルで会社を再構築する

フォルボ・ジークリング・ジャパン 佐藤守社長


 

 「次の50年に向け、人事制度や組織体制を改善ではなく変革レベルで再構築し、会社の競争力を高めたい」と語るフォルボ・ジークリング・ジャパンの佐藤守社長に、20年を振り返ってもらいつつ、今期の目標などを尋ねた。

 ◆20年を振り返って。

 20年12月期の売上は予算比91%、営業利益も残念ながら2桁減で着地すると予想している。会社としてコロナ禍での業績を評価するのは難しい面もあるが、もう少し努力できた面があるのではないかと反省している。当社の強みである対面販売ができず、お客様とのコミュニケーションを取りづらい状況におかれた。オンラインツールを活用し、もう少し効率的に行うことができたのではないかと思っている。

 ◆分野別の状況は。

 食品分野は新型コロナ影響によるインバウンド需要の激減により、お土産用などを製造販売しているお客様の需要が激減し、ベルトの交換や新規需要は落ち込んだ。一方、スーパーやコンビニなど家庭での食事需要は増加し、安定した販売を維持している。食品業界では20年6月に改正食品衛生法が施行され、HACCPに則った衛生管理の重要性が高まっている。お客様の衛生意識が変わるなかで、戦略商品と位置付けるProsan(プロサン)はHACCPを強く意識したベルトとして、発売以降お客様に大変好評をいただいており、20年12月期も前期比2割程度伸ばすことができた。

 物流向けはネット通販市場の成長によりECサイトを運営する配送センター向けは伸長した。ただ、コンベヤー業界も、影響を受けているお客様もあり、細かく見ていくと、いろいろな状況が発生している印象だ。工業用は自動車業界に象徴されるように、コロナ影響による生産悪化があり、当社への影響も少なくなかった。

 ◆コロナ対策

 政府による緊急事態宣言の発出後、当社は東京、大阪、名古屋の各支店を始め、静岡工場でも事務職や受注センターなどの間接部門は、在宅勤務や時差出勤など、世の中の新しいワーキングスタイルを取り入れ、柔軟にオペレーションできる体制に変えてきた。コロナ感染対策として社内会議は100%WEBツールを使って実施。今年は当社の代理店様を対象に、オンラインによる研修や製品研修会など開催していく予定だ。

 ◆今年の目標について。

 21年12月期は

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