輸出総額は15%減 上期ゴムベルト国別輸出入

2020年09月09日

ゴムタイムス社

 財務省貿易統計を基に、日本ベルト工業会がまとめた20年1~6月の国別輸出入実績によると、輸出総額は155億2200万円で前年比15%減となった。

 輸出先1位は米国の28億2300万円で同20%減、2位は中国の19億4900万円で同10%減、3位は台湾の10億7200万円で同7%増となり、上位5ヵ国(地域を含む。以下同)の順位では、3位の台湾と4位の香港が入れ替わった。

 品種別に見ると、コンベヤベルトの総輸出額は35億200万円で同10%減となった。仕向け先1位のチリは同22%減。前年に185%増と大きな伸びを示したチリは、前年同様1位となったものの、構成比は前年から2・8ポイント低下し17・8%となった。

 2位のオーストラリア(同14%増)は、前年から順位に変動はなかったものの、構成比は前年から3・3ポイント上昇の16・0%となった。以下、3位はペルー(同67%増)、4位は米国(同36%減)、5位はフィリピン(同1%減)となり、上位5ヵ国のうち2位のオーストラリアと3位のペルー以外の3ヵ国は前年実績を下回った。

 伝動ベルトの総輸出額は120億2000万円で同17%減。伝動ベルトは自動車の内燃機関を中心に、射出成形機など一般産業機械などの内部で動力や回転を伝達する役割を担う。20年上半期は新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、各国がロックダウン(都市封鎖)を行い、自動車を始め、幅広い産業で生産を一時停止する動きが相次ぎ、サプライチェーン網も一時停滞した。この影響を受け、伝動ベルトの輸出も減少したと見られる。

 1位は米国の25億3500万円で同18%の減少、2位の中国は18億1000万円で同12%減。3位は香

全文:約1644文字

関連キーワード: ·