コンベヤは3割のマイナス 1~3月のゴムベルト生産

2020年05月18日

ゴムタイムス社

 日本ベルト工業会がこのほど発表した1~3月のゴムベルト・樹脂ベルト生産量(新ゴム量、以下同)をみると、ゴムベルト生産量は合計で5258tで前年同期比17%減となった。

 ゴムベルトは、内需の生産量合計は4253tで同15%減で、コンベヤが同25%減、伝動ベルトは4%減となった。一方、輸出に関しては1005tで同23%減となり、コンベヤが同30%減、伝動ベルトが同4%減となった。

 品種別に見ると、コンベヤ合計は2599tで同26%減。内需は鉄鋼・砕石向けの需要に陰りが見られ、前年実績を下回った。輸出向けについても資源国向けの需要停滞が長引いていることや、ベルトメーカーによる現地生産の拡大の動きも重なり、減少傾向が続いている。

 伝動ベルト合計は2659tで同4%減となった。内需は2305tで同4%減、輸出は353tで同4%減となった。
 伝動ベルトの内需は、ハイブリッド車(HV)などベルト非装着車種が増加傾向にあることから、自動車用は伸び悩んでいる。また、機械受注の減速基調に伴い、一般産業用の需要環境も厳しさを増している。
 輸出については、自動車生産の海外移転が続いていることや、海外では射出成形機や一般産業用機械向けで中国需要が急減したことも影響している。

 伝動ベルトの内訳は、歯付ベルトの内需が同2%減、輸出が同11%増、合計で同5%減。V・ファンベルトは内需が同6%減、輸出が同8%増、合計で同5%減。その他ベルトは内需が同5%増、輸出が同14%減となり、合計は同1%減となった。

 一方、樹脂ベルトの1~3月の生産量は29万5617㎡で前年比14%減、出荷金額は28億97万2000円で同5%減となった。

 素材別の1~3月の生産実績は、PVCが5万6070㎡で同1%減、ポリウレタンが20万8296㎡で同5%減、その他が3万1251㎡で同55%減となっている。

1-3月ゴムベルト・樹脂ベルト生産実績

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