【新年インタビュー】中部工業用ゴム製品卸商業組合 加藤已千彦理事長

2020年01月13日

ゴムタイムス社

 

■ 新年インタビュー

二世会の発足を目指す デジタル革命をチャンスに

中部工業用ゴム製品卸商業組合 加藤已千彦理事長


 

 ゴム産業に貢献するために様々な研修事業を活発に推進している中部工業用ゴム製品卸商業組合。理事長の加藤已千彦氏に、創立40周年記念式典や今後の課題、方針などを聞いた。

 ◆中部地区の経済景況は。

 中部地区はモノ作りの会社が多い事もあり、米中貿易摩擦の影響などを受け、半導体関連や工作機械の輸出が昨年比でかなり減少した。中国向けの設備投資も先送りや計画の見直し等が多い状況だが、国内の設備投資は大型案件が少ないものの、それ程悪くはないという印象だ。

 今後、ITやIoTやAIなどの活用で起こるデジタル革命により、様々な業界で新たな競争が起きることを予感するような年だった。過去の延長線上には未来がないので、先を見て自分たちでマーケットを自ら創造する必要がある。そこにはビジネスチャンスもあるので、商社でも右から左に流すだけではなく、新しいマーケットに各自が付加価値を付けたビジネスを提供する必要が出てきたと感じている。

 ◆昨年の組合活動は。

 昨年10月に、当組合は創立40周年を迎え、記念式典を開催した。限られた予算の中、実行委員を中心に、組合員の皆様にも協力的に参加して頂いたことにより、無事に式典を開催することができたと思う。50周年に向けては、過去の資料を整理して、何らかの記念誌などの発行も視野に入れたいと考えている。

 事業活動では、ビジネスマナー研修や営業社員研修、経営者研修などの研修事業も前年度から引き続き行っている。ベルトエンドレス工業会との共同で安全講習会も定期的に実施させていただいている。企業視察では、昨年、三菱重工を視察した。社員交流会も引き続き開催し、今年は約80名が参加し、ビンゴ大会などを通して、相互に懇親を深めることができた。また、

全文:約1531文字